全属性の担い手と落ちぶれた騎士
「……
スウは大きな建物の前で深呼吸をする。
スウなら大丈夫。
追放者がいっぱい出てる
だってスウは弱いから。
――――――――――――――――――――――
「あなたが新しいメンバー?」
「うん。スウはスウ。職業は
「……ふーん。あなた
「無能な自分を変えるため」
「ご立派ね。本当に自分を変える気があるならアカネに師事しなさい」
「あの魔法使いの人……?」
スウはコテンと首を傾げる。
あの魔法使いの人はとても弱そうだった。
スウと同じかもしくはそれ以下かもしれない。
でもこの人は強そう。
「あの、お姉さんに教わるのはダメ?」
「私はお姉さんじゃなくてリルよ。私は魔法は全然ダメダメの戦士系なの。だから貴女みたいな魔法使い系は教えられない」
「残念」
「貴女、アカネのことを……まあいいや。とにかく悪いことは言わないけど、強くなりたいならアカネの言うことを聞いたほうがいいよ」
そう言いながら去っていくリルにスウの疑問は解消しないままだった。
――――――――――――――――――――――
スウには人の強さしかわからない。
本当はリーダーの人かリルに教わりたかった。
だけど2人ともアカネを頼れしか言わないし教えてもくれない。
だから今日スウはあかねを訪ねることにした。
「貴女がアカネ?」
「はい、新しいメンバーの……スウさんでしたね」
「うん。アカネ私と一対一で決闘をして欲しい」
「……ずいぶん急ですね」
明らかに部屋に入った時の雰囲気とは打って変わって険しい雰囲気を感じとる。
新人のスウにもわかるぐらいの怒りの感情が伝わってくる。
「スウは弱い。だから自分より強いと認めた人にしか師事をしたくない。だからスウに実力を示して」
「なかなか言ってくれますね。先に伝えておきますが、負けませんよ?」
「……口だけな人はスウは嫌い」
こうしてスウとアカネの戦いの火蓋が切って落とされたのだった。
――――――――――――――――――――――
「やっと見つけた! 貴女がアミルさんですね!」
私を呼ぶ声が聞こえる。
そんな名前で呼ばれたのは久しぶりだ。
私は禁忌を犯したクズでゴミで……冒険者の恥晒しだ。
「……何かようですか」
「
顔を上げた私の視界に入ってきたのは金髪の青年の差し伸べたくれた手とその仲間達の笑顔だった。
「なんで私なんかを……」
「貴女が
「きっと足手纏いになる。私はもう満足に体も……」
動かせない。
そう言いかけた瞬間私を緑の光が包む。
「もう動けますし剣も触れると思いますよ?」
そんなわけがないと思った私は腰に携えたかつての相棒を抜く。
今までは震えて持てなかった剣をしっかり掴んでいた。
思えばここから私の人生は全てうまくいく方向に変わっていったように思う。
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