異世界自堕落生活満喫中~英雄扱いに疲れたので異世界でのんびりと自由気ままに生きる~
猫助 月
【0】女神と英雄
『”英雄”渡利雄太、ダンジョン完全攻略!!残るダンジョンは1つ!』
今朝の新聞の表紙にそんな文字がでかでかと書かれていた
「はぁ………………」
憂鬱そうに溜息を吐く白銀の髪に蒼い瞳が特徴的な青年
彼こそが新聞にでかでかと書かれ、写真にも載っている渡利雄太その人であった
「あぁ~、もう、疲れた」
雄太には悩みがある。それは、世界に英雄扱いされることだった
そもそも雄太は英雄になどなるつもりがなかった
最初は、魔力欠損症と呼ばれる常に体内の魔力が体外に漏れ出ていき最終的には生命力すら放出して死に至る治療不可の病気になった妹を助けるためにダンジョンに挑んだのだ
しかし、三年前に亡くなっているのだ。雄太は今、21歳。妹の病気が発覚したのは5年前、つまり16歳の時である。妹のほうの歳は13歳だった。そして探索者になれるのは16歳からだった。雄太はすぐに登録をして最速で探索者の階級を駆け上っていった
そしてダンジョンで手に入れた回復系統のポーションを全て妹に与えていたが、完全には治らず、ポーションを定期的に飲み、引き伸ばすのが限界であった
しかし、ダンジョンを完全攻略して手に入れたポーション。それはいわゆる万能薬、エリクサーと呼ばれる代物だった
だが、妹は一足先に永遠の眠りについてしまった
それ以降、
その後雄太は装備を整え、東京タワーに向かう。そしてこの日、雄太は世界に残り1つのダンジョンの攻略に乗り出たのであった
ダンジョン攻略はすらすら進んでいった。不気味なほどスムーズに…………
不審に思いながらも前に進み続ける雄太
そして到達した第100階層
そこは超巨大な闘技場であった。そこには九つの頭を持つ、クトゥルフ神話に登場する怪物。ヒュドラがそこに居た
ほかには死神の異名を持つグリムリーパー、首の無い馬に乗った首無しの騎士デュラハン、腐敗した身体を持つドラゴンゾンビなどの階層ボスクラスの敵が大量にいた
「はは、まじか………………」
なんとなく嫌な予感はしていたがここまでだとは思いもしなかった
雄太とボスたちの雄叫びが重なり、開幕の狼煙が挙げられる
雄太の基本的な戦闘スタイルは右手に持つ刀で近くの敵を切り伏せ、距離があれば抜刀術で距離を無視した神速の刃で切り伏せる。そして、敵の数が多ければストレージから百を超える持ち手の無い剣を飛ばし、一つ一つ操作しながら戦う。そんな戦闘スタイルを使うようになったのは一人で効率よく、尚且つ一対多の戦闘を可能とするためであった
そして、今回は持ち手の無い剣————〈飛剣〉を媒介に魔法やスキルを発動させて大量の敵を次々と葬り続ける
一時間か、二時間か、それとも五時間か、どれほどの時間が経ったか分からないが闘技場には大量のドロップアイテムと大量に転がっている〈飛剣〉、そして渡利雄太が1人立っていた
「だぁぁぁぁぁ!!!終わったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
両手を上げてそう叫ぶ
その言葉と共に世界に声が響き渡る
『現時点を以て世界各地のダンジョンの完全攻略を確認しました。繰り返します。現時点を以て世界各地の——————————』
「あぁ、やっと終わったこれで女神様との約束は果たせた」
その瞬間、雄太は黄金の光に包まれ、その場から消えた
~神界~
「お久しぶりです、女神様」
「えぇ、久しぶりね。やり遂げてくれたのですね」
満足そうに言う彼女はこの世界の神である
約束とは、雄太が過去にレベル十万を超えた時(当時19歳)に神界に招かれ、願いを叶える代わりにダンジョンを全て攻略してほしいと言われたのだ
そして雄太は別の世界でのんびりしたいという願いを言った
「転移の準備はもう出来てるわよ。もし行くなら私の加護とか色々サービスしておくわね」
「ありがとうございます。俺は異世界でのんびり暮らします」
「あ、そういえば前に俺が取り込んだ『種』はどうなったんですか?」
ふと気になったことを問うと女神は微笑みながら答えた
「あぁ、あれならもう芽生えてるわよ?」
「え?」
「まあ、そこら辺の確認は異世界に行ってからゆっくり確認しなさい。それじゃあ、本当にありがとうね」
「行ってきます」
そう言って門を通って異世界に行く。門を通りきる前に「いってらっしゃい」と、やさしい声が聞こえた
その言葉が雄太にとっては凄くうれしかった
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