詩句 完結型

ようすけ

第1話



 一人で海を歩いていた。

 これはとても楽しかった

 人類の滅亡などに希望を抱くのは

 もうやめていたが、

 わたしこそが暮れゆく日々の

 最後の生き残りだと思った。 

 

 青春時代に聞いていた曲の数々などには

 思いを馳せないぜ、おれは

 新しい世代の戯曲

 たった一人の畳の上のスーパースターなのだ

 彼らの戯言に鉄槌を

 女たちはパンツの中にクソを

 男たちはクソ同然の存在だ

 

 日々は過ぎてゆく

 わたしは過ぎずにただ経過するだけだ

 落ちているバスケットボールを

 近くの小学校に落とし物として届けに行くとき

 わたしは木漏れ日の中に

 忘れていた郷愁を見出すのだった

 おやすみ

 わたしは眠れないけれども

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詩句 完結型 ようすけ @taiyou0209

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