強欲な男の恋愛奮闘劇~大好きを守るため俺は命を賭けよう~
マヨネーズ伯爵
第1章 逢いたい
第1話 補充不足の愛
ある日突然、世界に異変が起きた。
世界に光が降り注いで、大きな地震が起こった。
地球に存在するプレートが一気に浮き始め、分裂を始めたのだ。
それぞれに種族や環境が割り振られ、北アメリカプレートには【ドワーフ】と【エルフ】が。ユーラシアプレートには【獣人】などすべてのプレートが区別された。
ただ日本のみ、プレートではなく日本として浮いた。
種族は【人族】。すべてに適応できるが、すべてのことを極めることができない中途半端な種族になった。
周りのプレートからは軽蔑され、唯一、北アメリカプレートのみ日本に支援をしてくれるようになった。別にプレートで区別されたからと言って特に勢力差が生まれるわけではなく、異変が起こる前から国として強かった北アメリカの圧によって日本は他国から守られていた。
そんな首の皮一枚で耐えている国の中、とある少年は夢を見た。
一人のかがやく男が目の前にいた。
男は少年に言う。
「この世界を君は変えることができる。」
少年は茫然とした表情で言う
「なに・・・・?急に。べつに・・・・・変えたくないしなぁ。」
男は驚愕を示す
「へえ。なぜだい」
少年は顔を上げて思い浮かべるは自分を愛してくれる恋人。
「好きな人が幸せならべつに国がどうなったところで・・・・」
男は少年に不敵な笑いを向ける
「そうかいそうかい!ならいいさ!」
男は急に後ろを向いて、両手を天に掲げる
「君は君のしたいことをするがいい。だが、いずれ君は・・・・こっちの世界に来ることになる」
「ん?それってどういう」
そう少年が問おうとした瞬間、夢から覚めた。
「なんだったんだ・・・・」
気にせずに、ベッドから起き上がり、学校に向かう準備をする。
隣には空白だけが残っていた。
これは、一人の強い愛を持つ男が、自身の愛を守るために生きる物語
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今日は5月7日だ。
入学してから少しして、グループが確立しだしてくる時期だ。
僕は学校に向かって気だるげに足を進める。
「はぁぁ。だるいなぁ。一生姫乃さんと抱きついてたい。」
そうぽつりと呟く。
僕の言う姫乃さんとは僕の恋人、朝倉姫乃のことだ。
黒髪ロングでスタイル抜群。人族の魔女になった彼女だ。
ちなみに魔女は魔法を使える人族。どの属性を使えるのか、何個使えるのかに関しては人によって変わる。
姫乃さんは氷属性と光属性を使えた。
そういえば言っていなかったので自己紹介をしよう。
僕の名前は河上正徳。
赤髪ショートで美少年1歩手前ぐらいの見た目だ。
人族に生まれたのだがそれ以外わかっていない。
人族にも色々あるのだが、人族であること以上のことを分かってない人は今までいないので劣等種として扱われていた。
そんな僕を、姫乃さんは愛を持って接してくれる。
僕はそんな彼女のことが大好きだ。
僕はそんなことをどこの誰かも、届くかも分からない人に向かって、心に呟いた。
「君はこれから、大きな出来事が起きる。君は1歩進むのか、はたまた後ろに進むのか。見ものだね」
「ん?なにかいま·····」
僕はその何かを感じながら学校へと向かった。
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これからのんびりに非定期に投稿していきます。
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