ライフワークとして物語を書く
今までの活動の中で、「投資家」としてはそれなりに結果を出すことができていて、しかし「小説家」としては全く結果が出ていない。その中で商業作家という目標を設定して小説を書き続けるのはなかなか精神的にハードルが高い。少しでも結果が出ているのなら、まだやってみようかというモチベーションを持つことができるのだけど、小説投稿サイトでも文学賞でも全く結果が出ていない。その事実を冷静に振り返ると、「結果のでない小説家という目標は私には才能がないのだから、少しでも結果の出ている個人投資家としての活動にリソースを集中したほうが、まだ成功の可能性が高いのではないのか」という思いに襲われる。実際にそれが正しい戦略なのかもしれない。
その中でも小説を書き続けるのだとしたら、やはり「私が書きたいから書く」というものであるべきなのかもしれない。
ある意味では、ライフワークとして小説を書くという捉え方をする。そして実際に、私が書きたいものに徹底的に拘る。それであれば、物語を作ること自体に意味があるのだから、PVが増えないといったことや、文学賞の一次選考も通らないといったことに必要以上に気に病む必要がない。「私が書きたいものを書く」という一点を満たすことができるのであれば、小説を書くという事自体に私の中に意味を見出すことができる。
そのような考え方をしたときに、私はどのような物語を書くべきなのか。
例えば、先日習作として書いた「あの日の静寂と、私」という物語。
それは徹底的に「私小説」ということにこだわった。物語も久しぶりに一人称である「私」という形で書いていった。
それを書いているときは、私は小説を書くということに意味を見出すことができていたのだろうか。
もしそうなら、「ホラー+ミステリー」というジャンルだとしても、そこに「私小説」という項目を組み合わせるのはどうだろうか。
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