第5話 パーティというもの 4
どこに?行けば、、?
「微かだけどルルの気配は分かるわ。向こうも私を探しているはず。」
おぉー!ルル探知機!便利!
ルルの気配を辿り、カイト達3人は
ある廃墟となっているのだろうか
中規模の砦にたどり着いた。
「うぐ!呼んでる。ルルが呼んでる!」
胸元の紋章を押さえながらルミネがルルを感じ取った。
ヒェー。砦を前にすると、なんか怖くなってキタァ!ここ来る前はイキってたけど実際魔族ってなに!絶対強いじゃん!中ボス展開じゃん!蟲もキラーマンティスの肉片と来る途中そこらへんで捕まえたコロギスしかないよ!
ガタガタ震えているとすかさずトウリが言った
「おー、カイト流石だな。準備運動も素早いのだな⭐︎」
「お、おう高速屈伸なこれ!よく見えたなー」
とかなんとか言ってやりすごし、カイト達は砦の門を開けた
中には、なにもないな。完全に廃墟だ。
階段を上がる3人
階段を上がると、そこには広間があり
中央には玉座のような椅子。
椅子には何者かが腰掛けていた
「ルミネ、よく来たな。」
ゾクッ!!
背筋が凍るようだった野太い声の中になにやら得体の知れない深い闇を感じた
「ルル。」
ルミネが何者かに話かけた
「ルル、ルル、ん〜懐かしい響きだ。ルミネ待ってたよ。ずっと呼んでたのになぜ俺の呼び出しを無視したんだ?言ったよなぁ?俺は力を得た!完全なる力だ!!お前は俺のものだ!俺の元で生きろ!俺が守ってやる!お前以外の肉はすべて排除だぁアッヒャヒャ!」
うわぁ。やべぇこいつ完全に狂ってる。
アヒャヒャとか完全に狂ってるやつの
笑い声じゃん。
「なんだぁ?その横の肉どもは?
お前まさかヨォ。俺に逆らうつもりかぁ?」
「そうよルル。私は、いいえ、私たちは今日!あなたを倒すわ!」
「ヒヒヒ!そう来たかぁ。だが、まぁ横の肉どもを殺して、お前の手足を捥いでやる。そうすれば、もう逆らえない。ヒヒ」
「来るわ!2人とも!臨戦体制!」
「おう!ごくんっ」
キラーマンティスの肉片を飲み込むカイト
形状変化を使用しますか?
▶︎YES ▷NO
「YES!」
「あぁ。『打ち手の小槌』〝解〟」
縮小した長剣を元の長さに拡大し、
構えるトウリ
次の瞬間、ルルの身体は灰になり、拡散する
!?
「ど、どこに行きやがった!」
「カイト!後ろよ!」
後ろを振り返ると
灰が集まり、ルルの腕と顔が形作られていた
「う、うわぁ!」
間一髪、形状変化させた腕の鎌でルルの拳を回避したカイト
「手ってのはヨォ、2本あんだぜェ?」
ボゴォッ!!
「くっ!!」
カイトに気を取られていたトウリの右頬に
ルルの左拳が命中し、吹き飛ぶトウリ
「トウリ!!」
叫ぶカイト
「大、丈夫だ。心配するな。英雄王の血を引く者だぞ!僕は!!」
口から血を垂らしながらトウリは立ち上がる
「ほォ、今ので死なねーかァ。丈夫だなぁ
お前、ヒヒ」
ルルはニヤリと笑った
「カイト!油断しないで!、はぁ!
『ファイヤーボール!』」
ボウ!!
ルミネの手から火球が打ち出される
「おっと。あぶねーなぁルミネェ」
身体を灰にし、ファイヤーボールを避けるルル
よけた?なら一応攻撃は有効なのか?
「おら!!」
鎌をルルに向かい振り下ろすカイト
ファサッ
身体を灰にし、避けるルル
「カイト!僕が止めを刺すんだ!!君は撹乱させろ!」
ほぶっ!!
またもやトウリの顔にルルの拳が命中し
吹き飛ぶトウリ
「ひ、ひきょふな!正々堂々たたかいたまへ!」
頬が腫れて上手く喋れないトウリ
「ったく!トウリ!油断すんじゃねー!」
制御の足枷を付けた俺のスピードなら、
ルルも付いては来れないはず。。
足に力を溜めるカイト。
「MAXで行く!隙があればいつも通りに!!」
「分かったわ!」
「あぁ。任せたまへ⭐︎」
思い切り地面を蹴るカイト
ドビュン!!
「あ、あ?なんだァ?早ェなどこ行きやがった!」
困惑するルル
「鬼さんこちら!手の鳴る方へ!」
挑発しながら鎌での攻撃をルルの首元に打ち込むカイト
ガギン!!
「アァ?早ェけど、弱ェなァ?」
クリーンヒットと思われた一撃は
ルルの薄皮1枚切れない。
「クソ!速さ以外がザコすぎる!ルミネ!トウリ!お前らの力がやっぱ必要だ!」
ファン
ルルが消えた
「また急に来るぞ!備えろ!」
カイトの号令と共に
身構えるトウリとルミネ
ドゴゴッ!ドゴゴッ!
同時に吹き飛ぶルミネとトウリ
「ルミネともう1匹は遅いなァ、3発ずつ殴ってやったぁ!ヒヒヒ!」
「ぐ、がはッ!」
「フフ、フ…。ブハッ」
「おぉい!お前ら!」
駆け寄るカイト。
吐血するトウリと苦しむルミネ
「もう終わりかァ?」
ルルが挑発する
するとルミネがゆっくりと立ち上がった
「ルル、あなたは私が終わらせる。私が作ったあなたは今日、終わる!!」
トウリも立ち上がる
「フフ⭐︎僕が、、終わらせるんだ。」
「おう!まぁ止めはルミネに譲ってやれよ?トウリ!ってん?」
トウリの方に目をやると、トウリの耳飾りが揺れていた
「トウリ、それ前から付けてたか?」
「あぁ、これかい?これはね商店街で僕に付けて貰いたいと叫んでいたのでね。30万ゴールド程したが、迎えてしまったよ。」
「ちょ、ちょっと2人とも!耳飾りの話なんて後にしなさいよ!」
ルミネの忠告もごもっともだが、あの形。。
「おい、トウリそれ喰わせろ」
「ぬ?⭐︎」
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