小説・de・コア

ほねなぴ

煩悩で顎が外れる

私たちは欲の前ではヒナだ。


それも口をあんぐり開けてるやつ。


煩悩108個という。


これは、生存に必要のない欲が108個あるということ。


それだけの欲を口開けて待ってたら顎が外れるだろう。


ましてやいつ針が落ちてくるかもわからない。


いつか来るとわかっていて、それを享受している。


爆弾の導火線で線香花火を楽しんでるようだ。


頬は痩けているのに腹は出ている。


それが私の矮小な自意識の偶像だ。


外側だけを磨いてもこのちびおじさんをどうにかしないと成功はしない。


彼女だって作れない。


それはもう、自明の理なのだ。


嗚呼、鶏以外の親子丼を食べてみたい。

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