・びっくり箱を開けたことがある人を探しています

箱を開けたらびっくり箱だった、ということがあなたにはあるだろうか。

わたしは一切ない。まず誕生日であれクリスマスであれ、プレゼントを中身のわからない箱でもらったことがない。


さらに言えば、プレゼントをあげる側に立ったとて、びっくり箱を仕掛けようというモチベーションがどこからも生まれない。

どうして嬉しくなってもらう席で、一旦びっくり箱を挟む必要があるのか。


思うのだが、ここ数年、びっくり箱を食らったという人、またびっくり箱を食らわせたという人って本当にただの一人もいないのではないか?



びっくり箱、もしかして絶滅してないか?



まあさすがに全くのゼロということはないだろう。

子どもが自作して親を驚かせようとしたり、友達に仕掛けたりすることは無いとは思えない。

またAmazonで「びっくり箱」と検索すると蜘蛛のおもちゃが飛び出すびっくり箱などがヒットするのだが、今年の購入履歴やレビューもあり、わざわざ買ってまで仕掛けている人もいないわけではないとわかる。


しかし現代には非常に刺激的な恐怖や驚きが溢れかえっている。

わたしの幼少期ですら、すでに「ウォーリーを探さないで」というジャンプスケアを伴うフラッシュ動画が流行したり、『バイオハザード』『サイレントヒル』『零』といったホラーゲームの名作が次々と発売されたり、人を驚かせる仕掛けというのは年々進化・変化していった。

さらにハイコンテクストなホラーコンテンツといえば、『The Backrooms』のようなリミナルスペース、『パラノーマル・アクティビティ』のようなモキュメンタリー・ホラー、『ミッドサマー』などのサイコロジカル・ホラーと、近年の流行は多岐にわたる。

こうなるとやはり箱を開けたら何かが飛び出してくるだけのびっくり箱はあまりに弱そうに思えてしまう。

しかし、自分はびっくり箱を本気で食らった経験がないのである。

ゆえに、一概にびっくり箱が時代遅れだとは言い切ることができない。


びっくり箱は絶滅してしまうのか?

それには、びっくり箱を本気で食らったことのある方による生きた感想が必要だ。


びっくり箱を食らったことのある人、また、びっくり箱を食らわせたことのある人を探しています。

どんな些細なことでも構いません。

びっくり箱の未来のため、あなたの情報提供をお待ちしております。




記すするトレーニング



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る