20日目②

調査20日目② 2021年12月5日


資料:清明総合病院 302号室内部映像

時間:2021年12月5日 01:10

場所:清明総合病院 入院棟 302号室

記録形式: 高感度・高精細カメラ映像

(記録者「Y」が匿名チャットルームへ配信)


[状況:] あかりが静かにドアを開け、病室に入る。葵はベッドに座り、病衣を整えたまま、静かにあかりを見つめている。映像はカラーで、二人の表情を鮮明に捉えている。


葵 (落ち着いた、穏やかな声): 「あかり、来てくれて嬉しい。あなたに会いたかった」


あかり (震えを抑えた声): 「私も会いたかったよ、葵」


葵: 「あかり、綺麗」


あかり: 「……ありがとう、葵もよ」


葵 (声に熱を帯び始める): 「ねぇ、あかり。……一緒に晒してくれるんだよね? 早く……はじめようよ。ひとり晒し鬼の儀式を。今度は……最後まで」


あかり (きっぱりと、しかし怯えを滲ませて): 「ううん、それはできないよ」


葵: 「どうして?  一緒に晒すために来たんでしょう?  カメラ用意するよ、スマホで撮るね。……ちゃんと晒すために」


[動作:] 葵がベッド脇の棚からスマートフォンを取り出し、それをベッドの足元のサイドテーブルにスタンドを使って慎重に立てる微かな金属音とプラスチック音が録音される。


葵 (独り言のような小さな声): 「……これで、逃げられない」


画面内に、ベッド全体と、対峙するあかりを捉える形でスマホが固定される。


あかり: 「……やめよう、葵」


葵 (声の調子が低くなる): 「……どういうこと?  なにしにきたの? 二人で……晒さないと」


あかり (決意を込めて): 「わたしは、呪いを止めに来たの。葵や、私たちに憑いた呪いを。暗がりの鬼、晒し鬼の悲劇の連鎖を。……遠山里奈さんの悲しい呪いを。」


葵 (微笑みを浮かべながら、首を傾げる): 「……ふうん、それならさ。ちゃんと晒さないといけないよ。彼女が受けた屈辱や痛みすべてを。わたしたちで再現して晒さないと……」


あかり (強い違和感を覚える): 「ねぇ、もしかしてだけど、あなた、本当に葵?  姿は葵だけど……」


葵 (一瞬、顔から表情が消える): 「な……、どういう意味よ。」


あかり: 「もしかして、里奈さん……なの?」


[状況:] 葵の瞳が、一瞬で黒く、深く変質する。顔には、悲痛な怒りと、屈辱の感情が混ざり合った、人間のものではない表情が浮かび上がる。


[状況:] 病室内の空気の重さが一変し、映像に激しいノイズが走る。


葵(里奈の魂) (低く、怨念を込めた声): 「……そうだよ。里奈だよ、……あかり。私の屈辱を……忘れないでくれたのね。これで、私の儀式は完成する。あなたも私と同じ贄になる。もう、……動けないでしょ?」


あかり (頭を抱え、苦悶の声): 「やめて……!  屈辱なんて……!  私は……!」


葵(里奈の魂) (静かに、しかし有無を言わせぬ圧): 「そう。曝け出すんだ。私たちが受けた痛み、裏切り、全てをこのカメラの前で! ……止まって」


[動作:] あかりの身体が突如として硬直し、呪いに縛られたかのように動けなくなる。顔は羞恥と恐怖に歪んでいるが、体は微動だにしない。


葵(里奈の魂) (満足したような冷たい声): 「私たちが受けた屈辱を、今度はあなたが受け止める番よ」


[動作:] 葵(里奈の魂)がベッドから降り、動けなくなったあかりにゆっくりと近づく。葵はまず、あかりの病衣の襟元に手をかけ、時間をかけてボタンを一つずつ外していく。


あかり (かすれた、声にならない悲鳴): 「っ、ぁあ…… や、めて……!」


[動作:] 葵(里奈の魂)は病衣を完全に脱がせ、床に落とす。あかりの身体には下着のみが残る。


葵(里奈の魂) (静かに、嘲るように): 「綺麗な肌ね。裏切り者の肌は、こんなに透き通っているのね」


あかり (絶望的な囁き): 「ひどい…… ひどいよ、里奈さん……! どうしてあなたが……そんな……。あなたなら、こんなこと……望まない……はず」


葵(里奈の魂) (僅かな苛つき): 「どうして?」


[動作:] 葵(里奈の魂)は、あかりの胸に下着の上から手をかけ、強い力で揉みしだき始める。


あかり (呻き): 「……うっ」


葵(里奈の魂) (恍惚とした囁き): 「可愛らしいわ。この張りと大きさ……私にはなかったもの」


[動作:] 葵(里奈の魂)は、ホックをゆっくりと外すが、完全に脱がさず、カップを抑えて胸元を大きく露出させる位置で留める。


[動作:] 葵(里奈の魂)は、露出した胸元に顔を近づけ、カップの中を覗き込む。


葵(里奈の魂) (カメラに向かって話しかける): 「ぜんぶ脱いでしまうより余計にいやらしいわね。安心して、これから全てを晒してあげるから。でもまず、私だけが先に見るわ。あかりの秘密を暴いてあげる」


[動作:] 葵(里奈の魂)は、胸の最も敏感な部分を指で摘み、あかりの苦痛と羞恥の反応を確かめるように、力を込める。


あかり (強い痛みに耐え、息を短く呑む音): 「っ…!」


葵(里奈の魂) (歓喜と興奮を込めて): 「あら、すごく綺麗よ… …。ツンとして、こんなに可愛らしくて完璧な贄は初めて。カメラでは感触は伝えられないのが残念ね。最高よ。……そうね、皆も見たい……わよね? でも、その前に……ね」


[動作:] 次に、葵(里奈の魂)はあかりのショーツに手をかける。ゴムをゆっくりと下げ、カメラに隠れる位置まで自身が移動する。


葵(里奈の魂) 「ふふ、もう、上も下も全部見えちゃいそう……。……そうだ、大切なところ……ここも私が先に確認するわ」


葵(里奈の魂) 「(下着の中を覗き込み)綺麗ね。……色も形も。穢れを知らない。……でも、もしかしたらここは……」


[動作:] 葵(里奈の魂)は、下着の内部に手を入れ、身体の最も敏感な部分を直接刺激し始める。


あかり (羞恥と快感の混じった微かな呻き): 「ぁ…… や、やめ……」


葵(里奈の魂) 「(愉悦)ふふ。いい反応ね。このまま奥に進めるわ」


[動作:] 葵(里奈の魂)は指の動きをさらに速め、あかりの身体の反応を注視する。あかりの表情は極度の羞恥と抵抗できない生理的な反応に引き裂かれている。


あかり (嗚咽): 「ああああああっ……」


葵(里奈の魂) (陶酔した声): 「ふふ。こんなに羞恥に歪んでいるのに、身体は正直なのね。最高の屈辱だわ。皆、楽しみにして。彼女の身体は反応しているわ。感触は伝わらなくても音なら伝わるかしら」


[動作:] 葵(里奈の魂)下着の中で激しく指を動かして湿り気のある摩擦音を立てると嬉しそうな表情でカメラを見る。


葵(里奈の魂) (勝利を確信して): 「ふふ。……焦らなくて大丈夫よ。これからちゃんとぜんぶ晒すから、何から何まで。晒してたくさん可愛がって、貴女が果ててしまうまで……ね。永遠の記録を、皆で楽しみましょう」


あかり (最後の抵抗のように、かすれた声で): 「どうして……こんな……」


葵(里奈の魂) 「…………どうして?」


沈黙が流れる。


葵(里奈の魂) (凄みをもって、冷笑する): 「またそれを聞くの? ……わかってるはずだよね?  私を裏切った。この屈辱を共有しないと、永遠に終われないの!」


あかり (悲鳴のような嗚咽): 「いやあああああああっ」


葵(里奈の魂) (冷たい怒り): 「……だめ。……だめね、これじゃ」


[動作:] 葵(里奈の魂)は、突如として頭を掻きむしる。その動作は激しく、焦燥に満ちている。


葵(里奈の魂) (何かを思い出したように、独り言をつぶやく): 「……ああ、そうか。あんたの前に晒さないといけないのがいたよね。……そうか。それを教えてくれたんだね? そのほうが貴女はもっと恐怖できる」


[動作:] 葵(里奈の魂)は下着の中の指をさらに激しく掻き回した後、突然引き抜く。


あかり (叫び): 「うぐっ……ああああああああああっ…………!」


葵(里奈の魂)「……いいよ。貴女はそのまま待ってて。焦らしちゃうけど……ね」


あかり (動揺): 「……えっ?」


[動作:] 葵(里奈の魂)は、硬直したあかりから離れる。


葵(里奈の魂) (容赦なく): 「……裏切り者の、葵。お前の穢れはもっと深い。さあ、曝け出せ」


[動作:] 葵(里奈の魂)は、葵自身の病衣を一気に引き裂き、脱ぎ捨てる。自分自身で衣服を脱ぎ去るその動作は迅速かつ暴力的で、あかりに向けたような焦らしは一切ない。


葵(里奈の魂) (葵自身の身体を見下ろし、嫉妬と憎悪を込めて嘲る): 「ふん。あかりと比べると完璧な痩せ型ね。無駄な贅肉が一つもない。胸も小さいし、おまけにお尻まで引き締まっている。

……これがよかったの?」


[動作:] 葵自身が身に着けている下着に手をかけ、ホックを外すと両肩から下ろしていく。


[動作:] 憎しみを込めて最後の一枚を下ろす。葵はスマホを手に取り、ベッドの端に腰を下ろす。


葵(里奈の魂) 「全部晒してあげる!」


[動作:] 葵(里奈の魂)は、ベッドに腰を下ろしたまま、屈辱的な姿勢をとる。


葵(里奈の魂) 「極限の晒し……堪能しなさい」


葵(里奈の魂) (スマホに語りかける): 「本当の穢れを見せてあげる。この醜い身体に巣食う、暗がりの鬼をね」


[映像演出:] 葵(里奈の魂)の体を中心に、黒い靄が渦を巻いて激しく立ち昇り、病室全体に呪いの力が充満していくのが、高精細カメラの映像でもはっきりと捉えられる。これは、呪い(晒し鬼)が完全に発現したことを示している。


葵(里奈の魂) (勝利を確信して): 「ふふ……焦らなくて大丈夫よ。……見てるんでしょう? 鬼遊びのみんなっ!! 永遠の記録を、皆で楽しみましょう。もっともっとすごいものを晒してあげるから! ……ああ、憎い。憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!」



 ◇



資料:匿名チャットルームログ

時間: 2021年12月5日 01:17

記録形式: テキストログ抜粋(自動保存されたもの)

[状況:] 葵(里奈の魂)による、あかりと葵の羞恥映像がフォーラム限定で公開され、チャットルームは狂乱の極致に達している。


(01:17:10) Viewer_880: きたあああああああああ!!!!!!

(01:17:11) 呪いの虜: 遂にやった。

(01:17:13) Y: ……映像、ノイズ。闇に覆われて……呪力が最高潮に。視聴者はこれが見えているのか? それともおかしくなっているのか?

(01:17:15) アカリを狙う: あかりのそれも見たい見たい!

(01:17:16) 色彩ハンター: すごい……。

(01:17:17) 濡れ好き: 裏切り者のくせに正直な身体だな! 最高の反応じゃないか。あかりを頼む!

(01:17:18) 鬼遊びの支配者: 素晴らしい。この瞬間、晒し鬼の力は永遠になった。

(01:17:19) 歪んだ魂: 醜い? とんでもない。完璧な贄の器だ。里奈、お前は最高の鬼だよ!

(01:17:21) 二穴観察者: 完璧な晒しだ! つぎはあかりのか? もう待てない!

(01:17:22) 腐った倫理観: あれ、なんだ……黒い靄が広がってく……。

(01:17:23) 変態の鑑定: 見え……ない?

(01:17:24) 穢れた目線: このアングルは最高だが……肝心の箇所が闇に覆われてしまった!

(01:17:25) 晒し愛好家: これでも『晒し鬼』なのか?  もっと顔を歪ませてくれ! 葵だけでなくあかりもな!

(01:17:26) 穢れの歓喜: 私も晒されたい。里奈様の屈辱をこの身体にも! この無修正の記録を!

(01:17:27) 狂乱の指先: あああああああああああああああああああああああああああああああ

(01:17:28) Viewer_880: 配信主、そのスマホのアップ、一生配信しとけ!

(01:17:29) 匿名-77: (意味不明な文字の羅列) %$@#&!{?+<>~

(01:17:30) Y: チャットルームにも呪いの汚染が。参加者の精神が崩壊し始めている

(01:17:31) 歪んだ魂: 待て。今、映像が一瞬途切れたぞ。

(01:17:32) 鬼遊びの支配者: 異常な出力。何かが儀式の邪魔をしている。

(01:17:33) Viewer_880: おい!画面が暗くなった!どうした!

(01:17:34) 狂乱の指先: ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


[状況:] 視聴者からの狂気的なコメントがログを埋め尽くす中、映像が一瞬途切れるという異常現象が発生する。


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