第16話 ギルド

※ この作品は素人による拙い文章の空想創作物語です。



 私はギルドを探した。

 佐藤さんのアドバイスに従い。まず冒険者として登録しようと思った。


 ギルドと言う呼び名は元の世界でも馴染み深い。

 秘密組織になる前のフリーメイソン達の仕事斡旋所だ。


 ただ不安なのは入会金などが必要なのか?と言う事だ。




 港沿いにギルドはあった。

 早速中に入ってみた。まばらに人が居る。この人達が冒険者なのであろうか?

 何人かは壁に貼られたチラシを見て思案していた。

 おそらくはあのチラシが依頼内容なのであろう。


 私は冒険者達を観察した。

 さして変わった服装をしている訳では無い。

 私と変わりない。私より綺麗な服なだけだ。

 服装からもし魔法使いが居たらと思ったのだが。


 まてよ 私のイメージする魔法使いはトンガリ帽子に長い杖。黒系の服装だがこの世界では違うのか?などと考えた。


 カウンターに行くと誰も居ない。

 何という不用心 何だろうと思った。

 呼び鈴があったので20回程連射した。

 つい連射したくなる。


 険しい顔して若い女性が現れた。


「あの冒険者に加入したいのですが……」


 ギルドの女性は私を睨みながら呼び鈴をカウンターの下にしまい。


「あなた 新人ね?」


 私は頷いた。

 女性はクンクンと私を嗅いだ。


「ねぇオジサン ちゃんとお風呂入ってる?ちょっと臭うよ…」


 鼻を摘んで言われてしまった。

 私は自分の身体の匂いをクンクンと嗅いだ。

 自分では気が付かないが 確かにコールドハートからラムそして多摩川からこの南波と 川で身体や衣服を洗っていないと思った。


 女性はカウンターの上に用紙と羽ペン インクを出した。


「この用紙に記入して……」


 「あの……私 実は無一文なんですよ……ひょっとして入会金みたいなの払うんですか?」


「無一文とか関係無いし…入会金なんかも必要無いです!それよりサッサと書いて!」


 私は名前の箇所で止まった。つまり最初から止まっていた。

 女性は鼻を摘みながら用紙を覗き込み。


「何?……オジサン名前!自分の名前なんて言うのよ!」


 私は名前欄に「カーレ・シュウ」と記入した。

 女性は確認し。


「次は職業だよ…これは実力も見させて貰うからね」


 私は魔法使いと記入した。

 何も魔法使いと言う言葉に変化を表さないので この世界にも一応魔法使いは存在するのだろう。


「私 こう見えて魔法に自身あります!」


「みんな はじめはそう言うんだよね」


 「では…」とカウンターから離れ得意な水魔法を見せてやろうと意気込んだが女性に慌てて止められた。


「ちょっと此処では止めて!…もう新人っていつも先走って魔法やら剣術やら弓術をこの場で披露するけど 後片付けとか壊れた壁とか修理するの大変なんだからね!」


「スイマセン……では広い所で披露します…そうだ!南波グランド花月!あそこがいい!広いですし!先にそこで待ってます!」


 私は急ぎ南波グランド花月に走って行った。





 夜。私は南波グランド花月の三日月の彫刻の前で待っている。

 花の匂いを嗅ぎすぎ少し頭がクラクラする。

 花の形もやっぱり気持ちが悪い。

 ギルドの女性はまだ来ない。




 オープンテラスのレストラン。

 ギルドの女性が同僚の女性と食事していた。


「信じられない!あのジジィ!南波グランド花月って何処?この街にそんな所あったっけ?もうサ!勝手に決めて勝手に出ていってサ!人の話し最後まで聞け!ッつうンだよ!」


 同僚はなだめつつも聞いた。


「まぁまぁ でアンタ何処まで探したの?」


 アルコールをひと口飲み。


「取り敢えずさぁ 港街全部探し回ったよ!私の知らない所があるのかと思って…日が暮れたからヨットハーバーの方は止めたけどね!もう足が痛い!クソ!あのジジィー!」 



 月がとても綺麗だった。

 波の音が心を癒す。

 私はこの南波グランド花月の気持ちが悪い花に耐えながら ギルドの女性を待った。

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