第11話 トンネル

※ この作品は素人による拙い文章の空想創作物語です。



 靴下の森を抜けた。

 そこは広い草原が広がっていた。


 少し離れた所に道が通っている。

 土の道だ。


 私はその道迄行き。北西の方角へ歩いた。木がポツリポツリと立っている。のどかだ。


 やがて一軒の家を発見した。

 やはりこの世界には人が居るのだ。


 煙突から白い煙を出している。

 家の外観をなんと説明すれば良いか?

 ディ◯ニー風。もしくはファンタジー定番風。


 家からは一人のガタイの良い男性が出て来た。

 もみあげから伸びたあご髭。鼻下の髭もあご髭とくっついている。


 男性は道脇に立っているポストから紙切れを取り出し 歩いて来る私を見た。


 私は頭を下げた。


 男性はおそらく四十代であろう。私よりも年下だ。

 男は私に。


「珍しいね こんな田舎に⋯」


 言葉の意味を理解出来た。

 私は試してみた。


「はじめまして」


「おお こんにちわ」


 通じた。この世界は日本語なのか?

 まあ通じればどちらでも良い。


「何処から来たんだね?」


「ずっと田舎です」


「フゥン そうかい あんた良い時に来たよ 明日からトンネル完成記念祭なんだよ」


「トンネル完成記念祭?」


 男は山の下を指差した。


 「ホラあの雪山⋯ありゃノースツインヘルマウント山なんだがね」


 なんだ?


「ノースカロライナ⋯?」

 

「ノースツインヘルマウント山!そこにトンネルがやっと開通するんだよ」


 長い!覚えられない。どうしてファンタジーは長いネーミングなのだろう?

 私はあの山を「エベレスト」と名付けた。


「山の向こうの村と楽に交易出来るよう こっちの山掘り師と向こう側の山掘り師が相談してね 両方から穴掘ってくっつけようって⋯それが10年前の事さ」


 そんなに長い時間を掛けて凄いなと私は思った。

 人の努力と執念の力を見た。


「凄いですね そんなに長い時間⋯」


「まあな⋯こっち側はセーイ学院生 ホラ少し行った右側にある村 あそこの生まれさ」


 確かに先を行くと途中右に行く道がある。

 その先に二十軒程の家が建っていた。


「向こう側はカン名人 お互いの天才と名人がお互いの村の繁栄の為手を組んだんだぜ!」


 2人の名前は短いので覚え易い。


「山を掘るのに相当かかったんですね」


「いンや 測量していざこれから掘るって言う時にバラバダドゥインの森から細い火の柱が飛んできてな あっと言う間に山を貫通しちまったんだ」


 身に覚えがあるような無いような。

 まぁ私の知る所では無い。

 人の努力と執念は脆いと思った。

 そして靴下の森の本名が覚えられない。

 バラバラ?

 


「きっとこれは山の英雄クザァービオラステイン様が助けてくれたんだってね だからトンネルの名前も英雄を称えクザァービオラステイン トンネルと名付けたんだ」


 長ぇよ!

 私はそのトンネルを「セイカン トンネル」と名付けた。


 ちゃんと2人の山掘り師の名前を入れた素晴らしい名前だと思った。

 




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