第2話 確認

※ この作品は素人による拙い文章の空想創作物語です。



 光の中で確かに見られていた。

 数人 人であろう。

 取り敢えず 神としておこう。

 そう決めた。


 まず私は自分の姿を確認した。

 ベージュの半袖シャツ。こげ茶のズボン(下着は履いている)。革の編上げ靴。近くに茶の厚手生地。 持ち上げて確認するとフードつきのマントいや外套と言った方があう。

 私は違和感を感じ。腰を降ろし編上げ靴を脱いだ。

 天を仰ぎ見て。


「私 ブーツ嫌いなんですけど!」


 ノーマルな靴は来なかった。

 更に天を仰ぎ見て。


「私 常に靴下履く派なんですけど!」


 靴下は来なかった。

 足裏を確認。幸いにマメはまだできていなかった。


 辺りを探索する。

 木々。雑草。花など今迄見た事が無い形 色味でとても気持ちが悪い。

 小鳥が枝に止まっていた。見た事が無い姿。気持ちが悪い。

 テレビ 配信動画 映画 雑誌など私の知る限りの情報を思い出しても このような形の生物は見た事が無い。本当に気持ちが悪い。見慣れていないからだとも思う。


 此処は異世界なのか?

 そこで考えた。

 此処は異世界とする。

 違う星の世界なのか?

 または別次元の空間の世界なのか?


 私はあと数年もすれば六十代だ。こう見えて同世代よりかは多少詳しいマンガ アニメ ゲーム。

 それらを考えた。

 もし転生ならば 私は何処かの生命の赤児として存在するはずだ。私は死んだのだから。

 だが この身体のまま存在している。ならば転移なのか?もしそうならば私は死んでいない事になる。


「転生! 転移 ! どちらですか!」


 私は天を仰ぎ見て叫んだ。返答は無かった。


 

 「転生!◯◯◯◯◯◯◯◯◯!」

 「◯◯◯に転生したら◯◯◯◯◯」

 「異世界転移!◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯」

 「◯◯◯転移!レベル◯◯◯◯◯◯◯◯」

 「勇者転生!◯◯◯◯チートスキル◯◯◯◯◯」


 長いタイトル。

 初期の頃出版された作品は面白かったが 流行りに便乗して多くの作品が出た。

 タイトルのネーミングで どれがどれだか分からない。

 内容も似たり寄ったり 主人公が初期が弱いか強いか 色々と考えるがソロソロネタ切れかも知れない。余計なお世話だが⋯⋯⋯。


 そう言えばこんな作品もあった。

 「ループしたら◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯」

 「異世界から帰ったら無双◯◯◯◯◯◯◯◯」

 「異世界ゲーム◯◯◯◯◯◯◯◯」

 など。

 ゲームの異世界?その可能性もあるのか?

 魂がゲームの中に入った?

 もし自分が神だとして転生や転移は楽に可能だろう だがゲームの中に魂を入れる事は神でもかなり難易度がある作業だ。



 私はもう少し範囲を広げて探索をする事にした。

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