秘密の夜と聖女の微笑み
シズリがマナカの冗談(という名の悪意ある暴露)で気絶した後、マナカは興味を失ったように肩をすくめた。
「まあ、冗談は兎も角」
マナカは、気絶したシズリと、彼女に駆け寄る聖女を一瞥し、真面目な口調で言った。
「お前たち勇者の末裔は、王族と婚姻を結ばないと、他の奴らと子を成しても、長生きできないだろ?」
マナカの言葉は、この里の者が王家との婚姻にこだわる根源的な理由を突きつけた。彼らは、古代の賢者の思念を核に持つホムンクルスの末裔であり、その生命維持と種の存続には、特定の血筋との結合が必要なのだ。
聖女は、シズリの治療の手を止め、寂しそうな顔で自分の胸に手を当てた。
「……そうですね」
聖女の静かな肯定の言葉が、その事実の重さを物語っていた。
ゼノス(ヴァルザーク)は、その事実が自分がシズリを不用意に拘束し、暴言で追い詰めたことにも繋がると思い、内心で少し焦った。
(え!?これ俺が悪いの!? 結果的に、彼女たちの存続に関わる問題を弄んだことになるのか?)
ゼノスは、反射的に「済まなかった」と謝罪の意を伝えようとしたが、恥ずかしさから聖女やマナカの方を向くことができなかった。
「……済まなかった」
ゼノスは、謝罪の言葉と共に、シズリの代わりに視線を外方へと向けた。
しかし、その視線が向かった先は、シズリを抱きかかえる聖女の胸元だった。
聖女は、ゼノスの謝罪の言葉と、その視線の動きを完璧に誤解した。
聖女は、ジト目でゼノスを睨みつけた。
「私の胸は平たいと言いたいんですか?」
(しまった!?外方向いたつもりが、聖女の胸を見てしまった!?)
ゼノスは、自分の不運な視線と、聖女の最悪な誤解に、頭の中で激しい電流が走るのを感じた。
勇者の末裔の体質について真剣に謝罪しようとした矢先に、「平胸の件」で糾弾されるという、この絶望的な状況。
ゼノスは、両手で頭を抱え、崩れ落ちそうになった。
「もう死にたい……」
魔王は、自らの命を狙う勇者と龍人、そして自身の失態が引き起こす理不尽な誤解の連鎖に、ただただ絶望するのだった。
ゼノス(ヴァルザーク)が頭を抱えて絶望する中、龍人マナカは容赦なくゼノスを追い詰めた。
「まあ良いじゃねーか、ゼノス!お前の本命は聖女だろ!」
マナカは、ゼノスがシズリではなく聖女に視線を向けたことを、『ゼノスにとって聖女こそが本命の女性である証拠』だと、勝手に解釈して言い放った。
その言葉を聞いた聖女は、ポッと顔を赤くし、すぐに後ろを向いたが、その声には動揺が混じっていた。
「勇者様って、見境なしなんですね」
(待て!見境なしでもないし、本命でもない!そして、ムッツリではない!)
ゼノスは頭を抱えたまま、反論した。
「違う!って言うか、どこから俺がムッツリなんて聞いたんだよ!いや、ムッツリじゃないけどさ!」
ゼノスが必死に、そして言い訳じみたことを口にすると、聖女はさらに顔を赤くし、小さくゼノスに歩み寄った。
「エルフの女性たちに鼻の下を伸ばしていた男が、よく言います」
聖女は、八つ当たりの際に持ち出した「エルフの女性に鼻の下を伸ばしていた」という事実を再び持ち出し、ゼノスの潔白を完全に否定した。
聖女は、誰も聞こえないよう、赤い顔のままゼノスの耳元まで近づいた。
「ですが……」
その小さな声は、熱を帯びていた。
「ゼノス様さえ良ければ、別に襲っても良いんですよ」
(な、何だと!?)
ゼノスは、聖女からの逆襲撃の提案という、この旅で最も予想外の展開に、全身の毛が逆立つほどの衝撃を受けた。聖女は、ゼノスの「ムッツリ」行為を許容するどころか、自ら関係を進展させようとしている。
流石にこの状況は予想外だったのか、マナカも焦り出した。
「おいおい!?聖女! ゼノスだぞ!?このアホでムッツリで、前世が魔王のムッツリだぞ!やめとけよ聖女!」
マナカの必死の忠告に、ゼノスの心はツッコミで一杯になった。
(ムッツリ2回も言う必要ないだろ! ムッツリじゃないし!)
ゼノスは、聖女の頬の赤みと、マナカの切実な忠告という、二つの極端な状況に挟まれ、一歩も動けなくなっていた。
聖女は、マナカの警告を意にも介さず、ゼノスから離れ、自分の胸に両手を当てて、感情を吐露し始めた。
「だって、だって!」
聖女は、言い訳に苦しみながらも、ゼノスへの想いを口に出した。
「だって、ゼノス様は、誰も助けてくれないと諦めていた私を、最初に『聖女』として認めてくれた。呪いで苦しんでいるのに、私の無茶な治療を嫌がらずに受けてくれる」
彼女の瞳は潤んでいた。
「私の聖なる力は、ゼノス様の命を守りたいと、いつも訴えているんです!だから……だから、私は貴方の側にいたいのに……」
聖女の言葉は、ゼノスへの純粋すぎる好意と、それに基づく強い執着を示していた。魔王は、己の命を脅かす聖女の無自覚な愛の告白に、更なる絶望を感じるのだった。
勇者の里での騒動が一段落し、その日の夜。シズリは回復し、マナカは里の者たちと昔話に花を咲かせている。ゼノス(ヴァルザーク)は、与えられた部屋で眠りに就こうとしていた。
案の定、聖女はいつものようにゼノスの隣に自分の布団を敷き始めた。そして、布団に入ると、昼間の勢いのままゼノスの耳元へ顔を寄せ、熱を持った声で囁いた。
「ゼノス様……」
「襲っても良いんですよ」
聖女の言葉には、昼間の告白とは違う、どこか大胆な響きがあった。
(誰がお前を婿として貰うか! そして、襲うというのはどういう意味だ!)
ゼノスは、心の中で呆れながらも、これ以上厄介な状況になるのを避けるため、真面目な顔で聖女を諭した。
「私には、魔王を倒すという使命がある。その使命を果たすまでは、誰かを大切な人として迎えるつもりはない」
ゼノスは、勇者としての建前と、聖女を遠ざけるための言葉を選んだ。
聖女は、ゼノスの言葉に、「大切な人」というフレーズを反芻し、顔を真っ赤に染めた。
「……大切な人……ですか」
聖女は、しばらく黙り込んだが、やがてその顔から赤みが引くと、強い決意を秘めた表情に変わった。
「そうですか」
その次の瞬間だった。
チェイン!
聖女の体から、強烈な聖なる光の術式がほとばしった。光は、目に見える鎖(チェイン)の形を成し、瞬時にゼノスの両手首と両足首を拘束し、ベッドのフレームに縛り付けた。
ゼノスの魔力による防御結界が、聖女の純粋な「光の使命」に満ちた聖なる力の前では、ほとんど抵抗する間もなく打ち破られた。
「え!?」
ゼノスは、突然の拘束と、聖女の予想外の行動に、不安と警戒心を抱いた。彼の表情には、動揺が走った。
ゼノスが拘束されたのを確認すると、聖女はゆっくりとゼノスの上に馬乗りになった。昼間の癒しの勇者と同じ構図だが、聖女が纏う空気は全く異なる。それは、使命感と熱烈な愛が混ざり合った、歪んだものだった。
聖女は、拘束され身動きの取れないゼノスの顔を、至近距離から見つめた。
「襲ってくれないなら、仕方がありません」
彼女の瞳は、潤んでいたが、その意志は固かった。
「私が、貴方を大人にしてあげますね」
そして、聖女は、ゼノスの拒否の声を無視し、彼の唇に自分の唇を重ねた。それは、ゼノスにとって、純粋な聖なる力と執着が混ざり合った、予想外の強襲だった。
魔王ゼノスは、聖女の暴走にも似た行動に、なす術もなく拘束されたまま、初めての接吻を受けることになったのだった。
夜は静かに更けていったが、ゼノス(ヴァルザーク)の心は嵐の中にあった。
聖女の強引な接吻から始まった夜は、ゼノスの予想を遥かに超えるものとなった。光のチェインに両手両足を拘束された彼は、抵抗することも、逃げることも許されなかった。
「ゼノス様、これは呪い治療の一環です。心と体の緊張を解き、闇の力を浄化するには、心の解放が必要なのです」
聖女は、そう言って、その純粋で強大な聖なる力を伴いながら、ゼノスに「愛」と「治療」という名の行為を続けた。彼女の行動一つ一つは、ゼノスにとっては耐え難い屈辱であり、同時に魔王の力を封じ込める拷問にも等しかった。
聖なる魔力が、ゼノスの皮膚から内部へと浸透し、彼の体内の闇の力と激しくぶつかり合うたび、ゼノスは激しい不快感と、全身の力が削がれていくような消耗感を覚えた。
(くそっ……私は、世界を征服する魔王だぞ……!なぜ、この女の一方的な好意と正義感に、無力なまま縛られているんだ……!)
夜が明ける頃、拘束を解かれたゼノスは、布団の中で全身を覆う倦怠感と、深く根付いた屈辱感に苛まれていた。
彼は、自分の魔王としての尊厳が、聖女という純粋な存在によって徹底的に踏みにじられたと感じていた。
(これは……まるで……)
ゼノスは、目を閉じ、自らの感情を分析した。それは、憎悪や怒りとは少し違う、複雑で歪んだ感情だった。
彼は今、『勇者ゼノス』という偽りの姿を、『聖女』という最強の存在に支配され、魔王としてのプライドを奪われた。
(まるで……私が長年かけて築き上げた『魔王ヴァルザーク』という存在が、聖女という別の男(女)に『寝取られた』ような気分だ)
魔王の尊厳という、「本命」の地位を、聖女の「勇者様への愛情」という行為によって、完全に上書きされ、掌握されてしまったような感覚。
彼は、自分が最も嫌悪する人間、そして光の力に、自らの体と精神の最も秘匿すべき部分を暴かれた。それは、魔王としての彼にとって、完全なる敗北を意味した。
ゼノスは、隣で清らかな寝息を立てている聖女の姿を睨みつけた。彼女は、「勇者への愛」という大義名分のもと、魔王を完全に手懐け、自身の支配下に置いた。
夜が明け、朝の光が差し込む中、魔王は「勇者」という名の檻の中で、聖女によって精神的にNTRされたという、前代未聞の屈辱を噛みしめるのだった。
聖女の強引な接吻は、ゼノス(ヴァルザーク)の予想を遥かに超えるものだった。
「んむっ……!?」
妙に舌を捩じ込んできた聖女の接吻は、ゼノスにとって、肉体的な不快感だけでなく、魔力的な混乱も引き起こした。聖なる魔力と、魔王の魔力が激しく衝突し、ゼノスの意識は薄れていった。
(くそ、この女……!一体何を……)
ゼノスの意識はそこで途切れ、深い闇へと沈んだ。
次にゼノスが目を覚ましたのは、朝の光が窓から差し込む、清々しい時間だった。しかし、その清々しさとは裏腹に、ゼノスの心臓は激しく高鳴っていた。
彼の視界に飛び込んできたのは、隣で清らかな寝顔を晒す聖女の裸体だった。そして、自分自身もまた、完全に裸であることを知った。
「…………おい!?どういうことだ!」
ゼノスは、反射的に声を荒げた。昨日まで身につけていたはずの服は、どこにも見当たらない。
ゼノスの声で目を覚ました聖女は、寝ぼけ眼をこすりながら、ニコニコと微笑んだ。彼女の頬は、朝日に照らされて、わずかに赤みを帯びていた。
「おはようございます、ゼノス様!」
そして、聖女は、まるで全てを理解しているかのように、優しく、そして秘密めいた声でゼノスに告げた。
「ヒミツです」
聖女の言葉には、からかいと、どこか満足げな響きがあった。
(ヒミツ……だと!?この状況でヒミツだと!?)
ゼノスの頭の中は、完全に混乱していた。意識を失う前に聖女に何をされたのか、なぜ自分たちが裸で寝ているのか、全く状況が理解できない。
聖女は、ゼノスの混乱した様子を見て、さらに目をハートにした。
「だって、ゼノス様はウブなんですから」
聖女の言葉は、まるで全てを自分の計画通りに進めたかのような、絶対的な自信に満ちていた。
ゼノスは、聖女の純粋すぎる笑顔と、その裏に隠された謎めいた行動、そして自身の記憶の欠落という、複数の要素が重なり合い、思考が完全に停止した。
(この女……一体何をしたんだ……?記憶がないことが、これほど恐ろしいとは……!)
魔王ゼノスは、聖女の「ヒミツ」という言葉と、朝の裸体という衝撃的な現実を前に、自分の魔王としての尊厳だけでなく、人間としてのプライドまでもが深く傷つけられたことを痛感するのだった。
朝、衝撃的な目覚めと聖女の「ヒミツです」という言葉に打ちのめされたゼノス(ヴァルザーク)に、聖女は追い打ちをかけた。
聖女は、服を身に着けながら、目をハートにして言った。
「早速、皆様にここまでしたのですから、勇者と聖女の婚約を広めましょう」
そして、その言葉の恐ろしい結末を、笑顔で口にした。
「大丈夫。私達の愛を否定する者は、全て消し炭にしてあげますから」
(それ、俺が嫌がると聖女に消されるってことだよな。八方塞がりじゃねーか……)
ゼノスは、聖女の純粋な狂気に、逃げ場がないことを悟った。
ゼノスは、助けを求めるように龍人マナカに視線を向けた。
しかし、マナカは、ゼノスと聖女の状況を察し、頭を抱えていた。
「私の聖女がNTRされた!?」
マナカは、聖女が自分たち龍人族の協力者として古くから親しかったためか、聖女の心をゼノスに奪われたことに、激しくショックを受けていた。
(ショックを受けたいのはこっちなんだけど!?)
ゼノスは、心の中で叫んだ。
聖女は、ゼノスの困惑もマナカのショックも意に介さず、ゼノスの腕を掴んで引っ張った。
「さあ!早速、エルフの長老様にこのことを伝えに行きましょう!王都の王様にも、是非私の旦那様を紹介しないと!」
聖女の暴走する手綱に引かれ、マナカとゼノスは長老イグニスの元へ向かい、一連の状況を報告することになった。
長老は、二人の話を聞き終えると、複雑な表情で頬を掻いた。
「ま、まあ……聖女様がそう仰るのなら、良いのではないか」
長老の言葉には、「聖女の機嫌を損ねる方が怖い」という本音が透けて見えていた。
(俺を見ながらそんな顔をするなよ)
ゼノスは、長老の微妙な表情に、さらに疲弊した。
長老は、周囲にエルフの女性たちがいるにもかかわらず、勇気を出して核心に迫る質問をした。
「それで、ゼノス殿……その……どこまでやったんじゃ?」
ゼノスは、心底うんざりした表情で、正直に答えるしかなかった。
「知らん。手足を拘束されて、口の中に舌を捩じ込まれた辺りから、覚えてない」
その瞬間、長老の傍に集まっていたエルフの女性たちが、ゼノスの言葉を聞き逃さなかった。
「キャー!」
「わー!やっぱり勇者様と聖女様!」
エルフのお姉さんたちは、事情もわからず、ただ「勇者様と聖女様の熱愛」という事実だけを切り取り、黄色い声で二人の祝福を始めた。
「おめでとうございます!」
「末永くお幸せに!」
ゼノスは、聖女の愛と使命感という名の鎖に縛られ、マナカにショックを与え、長老に呆れられ、そしてエルフたちに誤解されながら、望まない婚約と祝福という地獄に突き落とされたのだった。
長老の元を辞した後、龍人マナカは自身の空間魔法を使い、ゼノスと聖女を王都へと転移させた。
「着いたぞ、ヴァルザーク」
マナカは、相変わらず不満げな顔だったが、迅速に二人を王城の近くまで送り届けた。
王都の門をくぐると、すぐにゼノスの帰還は広まった。
「勇者ゼノスが帰ってきたぞ!」
「しかも、聖女様とご一緒だ!」
街の周りの人々は、ゼノスたちが帰還した理由を知らないまま、活気づいた。
王城へ向かい、王様に聖女が無事に戻ってきた理由と、エルフの密猟者討伐の報告をすると、聖女が切り出した「婚約」の報告により、周囲は祭り騒ぎになった。
その騒ぎを聞きつけた他の勇者たち、特に聖女に淡い恋心を抱いていた者たちは、事態を把握するなり、頭を抱えた。
「俺たちの聖女様がNTRされた!?」
「あのゼノスの野郎、いつの間に聖女様を……!」
勇者たちは、ゼノスが「愛の勝利」によって聖女を射止めたと完全に誤解し、悲嘆に暮れた。
(俺の方がNTRされてるからね!? 誰か助けてくれ!)
ゼノスは、心の中で叫びながら、周囲の誤解と賞賛の嵐に耐えた。
その最中、聖女はゼノスの腕に絡みつき、将来の計画を語り始めた。
「ねえ、ゼノス様。将来、何人子供を作りたいですか? 3人?4人?」
そして、聖女は目をハートにし、興奮した勢いのまま、ゼノスの頬にビンタした。
パァン!
しかし、そのビンタは、普通のビンタではなかった。聖女の全身から溢れる聖なる力が、ビンタに込められていたのだ。
「イヤン!エッチ」
聖なる力のビンタは、ゼノスの頬の防御魔力を完全に突き破り、彼の身体が文字通り消えそうなほどの威力で、彼の顔を襲った。
(え!?何これ! 俺、このムードのまま聖女に殺されそうになってるんだけど!?)
ゼノスは、自分の頬が痺れ、魔力が激しく消耗しているのを感じながら、心の中で叫んだ。
(取り消したい! この婚約は絶対に無理だ!なんなら魔王である事をさっさと打ち明けて、婚姻なんて取り止めにしたいんだけど!?)
ゼノスは、このままでは本当に命が危ないと感じ、意を決して婚約の取り消しを試みた。
ゼノスは、頬の痛みと消耗を耐えながら、聖女に耳打ちした。
「聖女よ、その……婚姻は取り消し……」
ゼノスの言葉を最後まで聞くことなく、聖女はゼノスの方を振り返った。その顔は、満面の笑みで輝いていたが、ゼノスにとっては決して笑えない、命の危機を示す笑顔だった。
「何か言いましたか?」
その笑顔の裏には、昼間に聖女が言った「私達の愛を否定する者は、全て消し炭にしてあげますから」
という恐ろしい警告が隠されていた。
ゼノスは、喉元を締め付けられるような恐怖を感じ、婚約の取り消しを口にすることができず、ただただ、聖女の支配下に置かれることを受け入れるしかなかった。
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