醜い私を救って。
きのこ。
第1話
〈茜〉
私は醜い。言葉を変えればブスだ。この人生、16年間生きてきてこの言葉を言われなかった日々など無いだろう。私が生きていてなんの意味があるのだろうか?社会に貢献出来て居ないだろう。私は自分自身でつくづくそう思う。
逆にあの子は可愛い。朱里、私の幼馴染であり私の憧れ。朱里は一言で言えば太陽だ。惑星の私たちを輝かせている存在。朱里がいないと、私たちは壮大な宇宙の中で光り輝けない存在。
反対に私はハエだ。みんなに煙たがられて、最後には潰されて死ぬ。そんな運命なのだ。私は、目が悪くて、ブスで、オタクで、母親はクズ。
何もいい人生ではない。
「茜!一緒に帰らない?!別に茜が良かったらいいんだけどさ!」
え、話しかけられた?私に?こんなにも醜い私に話しかけてくれたの?違う、これはただの嫌味。
「い、いや、無理です...よ、用事があるので..」
やってしまった...無理だぁ。というか、こんなにも醜い人に話しかけるか普通。可笑しい、可笑しいよ朱里。
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