NTR癖のある彼女が僕に囁いてくる
和風本家
第1話 彼女の秘密
高校一年の夏、僕に彼女が出来た。
「ねぇ…レン君、お願いがあるの」
背中に感じる抱きついている彼女の温もりに僕の頭はふわふわとしていた、優しい声音はどんなお願いも二つ返事で受けてしまう魅惑があった。
「うん、どうしたの?須藤さ…美月のお願いなら何でも聞くけど」
「私が付き合う前に言った事覚えている?」
「人に言いにくい事があるってこと?」
「そう、その事だけど今言ってもいい?」
「うん、大丈夫だよ、どんな事でも僕なら絶対受け入れるから!」
振り返えると裸の美月は目を細め顎に手を添えていた。僕は格好付けて胸に視線が行かない様に意識する。
「レン君に他の女の子と付き合ってほしいの」
「え、どういうこと…」
「寝取られって知ってる?」
「まぁ…その、一応」
「そのジャンル好き?」
「僕は…嫌いです」
「私は好きなの、大事に想っている人が体は許しても心は繋がっている。苦しくてもその痛みは愛している証なんだって強く思えるの」
「須藤さん本気ですか?」
「本気です」
「えっとー、もし断ったら僕達の関係危ういですか?」
「我慢する、レン君が好きなのは本当だし」
一瞬失望した様に横目に逸らした彼女の視線に僕は恐怖する、初めて出来た彼女が凄い性癖を持っていたのは驚いたが、男の欲望に応えてくれた彼女に少しでも寄り添ってあげるのが彼氏の役目なのではないか?美月と永く関係を続けたいならせめて理解はするべきだと思った。
「わかった、僕の思ったことも聞いてくれる?」
「うん」
「僕は寝取られというのは分からない、だって僕が浮気相手の女の子を騙すって事でしょ?騙して他の人を傷付ける様な事は絶対にしたくない」
神妙な顔で頷く美月の肩に手を添えて優しい声で問いかけた。
「でも、そういうプレイ?というかお店があるなら協力する、美月だけがずっと我慢するのは辛いと思うし…」
「え?いいの?」
「まぁ、お金が発生したらお店の人も仕事として処理するだろうし…」
「違う!もし相手を傷つけなかったら違う子と付き合ってもいいの?」
「ん?いやぁ…そんな人いないでしょ、それに居たとしても僕は美月一筋だから相手が気の毒だよ」
「レン君優しいね、私に寄り添ってくれると思ったから付き合ってよかった」
「へ?」
ベッドに押し倒された僕の耳元で彼女は囁いた。
「B組に親友がいるんだけど、その子と仲良くなってあげて」
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