第24話 夢

 夢を見ていた。

 それは、私の決して報われない夢。


 ――あの人と話したい。

 ――感謝を伝えたい。


 そんな私の初恋。

 でも、この恋は叶わないことを私は知っている。

 だって、彼とはもう話すことが出来ないのだから。

 だから、せめて、口にするくらいはいいんじゃないかな。

 彼に聞こえるはずのない想いを打ち明ける。


「…………好きです、ルルさん。ずっと会いたかった。」


「――――俺様もだよ、真宵。」


 その声は誰にも届かない。

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