第2章:王立魔術学院「エルトラール」──底辺からの入学

フィリップ「おまえ、学園に興味はないか?」

俺「学園なんてあんの!?」

フィリップ「何って顔してやがる…、王都にある魔術師学校さ!お前の基礎知識と基礎体力あれば飛び級で入学できると思うぞ!」

フィリップ「基礎のなってない貴族のガキ共は金で入ってくるのが多いがなw」

フィリップ「お前ならそこでしっかり学べばもっと強くなれると思うぜ!どうだ?行ってみるか?」

俺は正直今の実力がどこまで通用するのか学園に行ってもいいかもしれないな…

俺「俺いくよ!」

そんなこんなで俺は王都にある魔術師学院に入学することになった!

#### 【転生から8ヶ月後】

年齢:外見11歳(実年齢28+1)

階級:**平民・元奴隷**(フィリップが身元保証)

試験結果:**特進クラス飛び級合格**(筆記100点、実技0点)

理由:

- 筆記:「基礎魔術理論」「魔力循環論」「薬草学応用」全部満点

- 実技:**火花すら出せず失格** → でも「理論だけで合格点超え」の異例採録


#### 【入学式当日】


王都の中央、巨大な水晶ドームが浮かぶ学園。

俺は**麻の服に革パッチ**。周りは絹のマントに銀の杖。

視線が痛い。

> 「あれが噂の『奴隷上がり』?」

> 「実技0点で特進クラスって…コネ?」

> 「魔力ゼロのゴミがなんでここにいるの?」


俺の脳内:

> **「いつもの格差だ。気にしない」**

> **「ここで基礎を極めれば、必ず見返せる」**


---


### 学園生活スタート:**「基礎バカ」の日常**


#### 【時間割(俺が勝手に作った)】

- 05:00 起床 → **坂道ダッシュ30本**(学園裏山)

- 06:00 **魔力集中90分**(指先+全身イメージ)

- 07:30 朝食(黒パン+水)

- 08:30〜 授業

- 12:00 **筋トレ**(腕立て200回、スクワット300回)

- 13:00〜 授業

- 18:00 **図書室独占**(魔術理論を現代科学で解体)

- 22:00 就寝


#### 【俺の「基礎魔術理論」ノート(抜粋)】

```

・魔力とは「生体電気」の集合体

・詠唱は「脳波を特定の周波数に同期させる儀式」

・魔法陣は「回路図」

→ 結論:**魔力ゼロでも「理論」で再現可能**

```


---


### 初の実技授業:**「火の玉(ファイアボール)」**


講師:**エリート貴族出身・リリア先生**

課題:**直径10cmの火の玉を10秒維持**


#### 【クラスメイトの実力】

- 貴族A:直径50cm、30秒維持

- 天才少女:直径1m、2分維持

- 俺:**火花すら出ない**


> リリア先生:「…君は? 奴隷上がりの…」

> 俺:「火は出ません。でも**理論**なら説明できます」

> 俺(黒板にガリガリ書く):

> ```

> 火の玉の本質=酸素+可燃性マナ+点火エネルギー

> 維持時間=マナ供給量÷消費速度

> よって直径10cmなら必要マナは0.03エルド…

> ```

> クラスシーン…

> 俺:「質問ある人?」

> 貴族A:「…で、どうやって出せばいいんだよ!」

> 俺:「**呼吸法**でマナ循環を安定させる。俺はまだできないけど」


リリア先生、目が点。

> 「…お前、実技0点なのに**講師より詳しい**じゃないか…」


---


### 学園内での俺の立ち位置


#### 【あだ名】

- **「基礎バカ」**

- **「魔力ゼロの理論オタク」**

- **「奴隷の分際で」**(悪口)


#### 【でも、変わり始めていること】

1. **図書室の常連** → 上級生が**質問しに来る**

2. **実技補習** → 俺が**無料で理論指導**

→ 落ちこぼれ貴族3人が**初めて火の玉成功**

3. **筋トレ仲間** → 体力ゼロの魔法使いが**俺のメニュー**に参戦


---


### 事件:**「魔力測定祭」接近**


学園行事:**全生徒の魔力量を公開測定**

- 1位は**王族待遇**

- 最下位は**退学勧告**


俺の予想魔力量:**0.02エルド**(一般成人の1/500)

→ **最下位確定**


でも俺は決めた。


> **「魔力ゼロでも、俺はここで証明する」**

> **「基礎が、最強だってことを」**


---


### 魔力測定祭当日:俺の作戦


1. **測定器の仕組みを逆算**

→ 水晶球に魔力を流すと「光の強さ」で数値化

→ **「光」を外部から当てれば誤魔化せる?**

2. **自作「反射板」**(鏡+薬草結晶)

→ 太陽光を**水晶球内部に集中**

3. **理論発表**

→ 「魔力は量じゃない。**使い方**だ」

→ 測定器を**ハック**して「9999エルド」を表示させる


#### 【本番】

測定台に立つ俺。

貴族たちが嘲笑。

水晶球に手を当てる──**ピカッ!**

表示:**【9999】**


会場凍りつく。

> リリア先生:「…測定不能!?」

> 王族生徒:「インチキだ!」

> 俺:「インチキじゃない。**光学と薬草結晶の応用**です」


俺は黒板に**10分で解説**。

最後に一言。


> 「魔力ゼロの俺でも、**基礎**さえあれば測定器を壊せる」

> 「次は、**本物の魔法**で証明します」

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