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私の家族はいつもニコニコだ。
アラームの音が鳴る。私は布団の中でスマホを探る。するとある人の腕にぶつかる。
「ん〜!かわいねぇ、かぐやは!」
私の兄に絡まれた。
「も〜!やめてよ」
私の兄は5人いる。
長男のろうりゅう。次男のえいじ。三男のあれん。四男のみゆき。五男のにいな。みんなは、5つ子である。顔や声もそっくりで、両親も見分けがつかないくらいだ。だけど、私はその見分け方が分かる。それは私に対しての接し方である。
「かぐやおはよう。」
とどこにでもいるテンプレのような言葉を話すのがろうにい。
「かぐやー、このお兄ちゃんたちやだよねー。ひぃ!!」
といつもびくびくしているのがえいにい。
「うわぁー、この野郎ども……。かぐやは、俺がいいよねー?」
と猫を被ったような態度をとっているのが、あーにい。
「今日も可愛いかぐやちゃんには、このチョーカーあげる。」
と私を着せ替え人形のように遊ぶのがみゆにい。
「ほら、早く俺たちの可愛い子を布団から出してあげよう。」
と私を毎朝抱き上げ、私を1番可愛がってくれるのが、にーにい。
私は毎日楽しく過ごしている。
「さあ、お腹すいたでしょ?食べよ!」
私の両親は明るく私たちに声をかける。
食卓には、白米、味噌汁、ソーセージ、目玉焼きがあった。
「いただきまーす!」
「んー!おいしい!」
「朝はやっぱりご飯だよねー」
「今日の目玉焼きの焼き加減さいこー!トロッとしてるー!」
「んま!ソーセージまた違う会社に変えた?」
「もー!みんな!ゆっくりたべてー!」
「今日のNEWSはと……」
あなたにはこの家族どう見えますか?
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