親切心に付け込まれて存在を奪われた主人公が、他者を知ることで少しずつ自分を取り戻していく現代ファンタジー作品です。
主人公は普通でいることに疲れ切ってしまった女性。
退職をきっかけに悩みは心を蝕み、ついには怪異との境界線を認識できるほどになってしまいます。
覚悟もなくあっちの世界に踏み出した主人公は、怪異からすれば格好の獲物。
気が付けば身体も名前も取られ、消えゆくだけの幽かになってしまいました。
ですが、捨てる神あれば拾う神あり。主人公はとある喫茶店のオーナーに拾われ、従業員として働くことになります。
報酬は心の分配。お客様の悩みを分かちあうことで、主人公は消え去った中身を注いでいく。
そして、自分を取り戻すための活力に変えていくのです。
主人公は奪われた存在を取り戻せるのか。
ぜひ読んでみてください。