言ってみれば魔王っていう存在は、魔族たちの王様なわけです。
となれば、ただ力が強いだけでなく、部下たちを慮ってたりもするし、戦いの中で色んな人間を見てきたりと、人生経験も豊富なわけです。
つまりは、人格者としての深い素養が備わってる人材だったりするわけです。
そんな魔王が、喫茶店で様々な客との交流を交える……ドラマが起きないわけがありませんね。
多少元居た世界と現代日本とのズレはありつつも、ぶっきらぼうでありながらもなかなか本質的な部分をズバリと突き、己の経験に照らし合わせた返答をしてくるあたり、流石魔王。
人間目線ではなかなか言えないこと、そして様々な経験を経てきたからこそ言えることを、この「魔王」という装置を通して見事に解決する様は、なかなかに胸がすく思いがします。
変わりつつ勤務態度を鑑みるに、彼の魂が清められ成仏する日も、さほど遠いことではないかもしれませんね。
是非ともコーヒーを片手に本作をお読みください。