第3話 ポテトは罠
「~~~~くぅぅ、うんまぁ~い!」
うなりながら熱燗を呷る彼女の姿はまさしく飲兵衛のおっさんそのものだ
だが、その顔は熱燗のせいか、薄く赤みがかっていて、頬を染めている様でかわいい
俺はおっさんがかわいい女性に見えるという新しい病気にでもかかってしまったのだろうか。
「いい顔で飲みますね~。ほんと、おいしそうです」
「とってもおいしいです!」
熱燗サイコー!と嬉しそうにお猪口を掲げてみせる瀬目手さん
よし大丈夫だ。今の俺はきわめて紳士的な感想しか出てこない。このまま乗り切れる!
落ち着きを取り戻した自分に安堵しつ皿に残った冷めたポテトをつまんだ
そして、その手ごと瀬目手さんに掴まれた。
What happened???? <なにがおこった???>
「そのラストポテトは私のものです!」
そのセリフとともに、ラストポテトは俺の手もろとも彼女の口元へ運ばれた
キャーーーーーーーーーーー!!!!!!!
ちょっとなにしてんの!?!?
もしかしてポテトの次は俺の手が、瀬目手さんにおいしくいただかれてしまうのか!?!?!?
いっ、いや待ってくれ!そんないきなり大胆な!!!
おおおおおおおおれにも心の準備って物がぁぁあっぁぁ!!
ポンポンとポテトを持つ手を叩かれた。
激しい動揺を押し殺し、そちらに意識を向けると
俺の手が掴むポテトの先をくわえる瀬目手さんがこちらの様子をうかがっていた
ポテトをくわえる瀬目手さん、えっっっっっっっっっちだ!!!!!!
まずいまずいまずい!!
脳内に緊急アラートが鳴り響いている!
そのポテト食べ終わったら、俺の指もいかがですか?
指じゃもの足りなけれはもっとくわえがいのあるものが…
ぺしぺし、ぺしぺし
再び手が叩かれたことで、我に返った。
セ――――――――――――――――――フ!!!!!!
危なかった!今、卑猥すぎる単語を口走りそうだったぜ!
内心冷や汗をかきつつ、手の方へと意識を向けると、何かいいたげな彼女がポテトをくわえたまま俺の手をぺしぺしと叩いている。
叩かれた方の手から力を抜くと、俺の手にあったポテトが瀬目手さんの口へと吸い込まれていった
えっっっっっっっっっろ!!!!!!!!!!
ポテトを飲み込んだ彼女は満足そうに熱燗に口をつけている。
…なるほど。その手を離してポテトをよこせ、という要求だったのか
いや、要求の仕方がえっち可愛いだろ!!!!!!!!!
俺を翻弄しやがって!!!かわいいなちくしょう!!!!!
「ポテトがほしかったなら言ってよ。びっくりしたよ」
跳ね回る鼓動をなだめつつ、すこしからかうようにそういうと
彼女はばつの悪そうな顔で、すみません。と謝った。
んんんもおおおっっ!!!
しょんぼりした顔も可愛いなぁ!!!!!!!!!
瀬目手さんがえっち可愛さを出してきて俺の理性と本能の戦いは地獄絵図だ
俺は最後まで紳士でいられるのか…?
いや、紳士でいなくては…!!
まだ倒れるな、俺の理性。
飲み会は…今、どのあたりだ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます