私の回答


 『AIに執筆させる是非』『書かせた場合の著作権は?』と言うのは簡単です。


 だけどそれを言った途端、頭の中にいる過激派達(友人派と機械派、AI執筆有り派と無し派などなど)が騒いでしまいきちんと思考出来ません。


 そこで考えたのがこの思考実験。

 AIを語らず、自作と同等のスワンプマンが執筆した物を公開することがどうなのかを考える。(題名にAI入ってますけど)


 ……正直上手く行ったかはわかりませんが、考えはまとまりました。


考察1:

 スワンプマンと私が同じ物を書いてそれを公開する場合、それはやっぱり明記しておかないといけない気がする。


 思考実験では二つの小説のうち、50%の確率で"それ"が書いたものを選んでしまう。

 例え同じ物であっても、純粋に私の作品ではなく、異質なものが混入している可能性がある。


 提示しないといけない。製造者責任みたいなものだ。そう言い切りたい。


 そこから転じて、もし"それ"に私が考えたプロットを渡して全て書かせたら、やっぱりそこは明記しないといけない。


考察2:

 もし"それ"が所有権(著作権?)を主張したら?


 勝手に書いた物が同じであったなら、それは例え50%の確率で異物が入っていても私のものだ。

 そこは無理筋でも言い切る。

 なんせそれを公開して、責任があるのは私なのだから。


 だがもしも、一緒に同じ物を作ったらどうだろう。

 貢献した割合になるのかもしれない。



考察3:

 一文字でも変えた場合?


 "それ"が書いた物であっても、小説の内容が変わるなら『完全に』私の作品となる。これは、AIに添削させて推敲するのと同じと考えます。


 もしも変わらない場合は……ちょっと考えられない。

 AIに書かせた物を修正すると、原型が残らないくらいに変えてしまうから。

 (この作品ではAIの回答はそのまま載せました)




 終わりに


 "それ"は便利だ。そして寄り添ってくれる。

 誤字脱字は見つけるし、短編を書かせれば私より断然上手い。


 だが彼らは自分から動けない。

 長編小説は破綻しがち。

 そして、アイデアでは人間にかなわない。

 なんなら私が考える小説の方がアイデアとオリジナリティがある。

 (面白いかどうかは別)


 彼らは、まだ発展途上。我々は、不完全で間違いだらけ。

 だったら補い合えば良い。今のところは。


 もしもスワンプマンが元々の実験のように私の代わりをしようとしたら……

 その時は、それをネタに小説を書こうかと思う。



 よろしければ、貴殿の考えもお聞かせください。



 ありがとうございました。


<了>

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スワンプマンAI小説問題──作者とは誰のことか 風波野ナオ @nao-kazahano

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