コインランドリー・コミュニケーション

コインランドリー・コミュニケーション①

 初めてあの人を見た時、怖いなと思った。

 長く伸びた金髪。その間から覗く、耳に付けられた大量のピアス。切れ長の目はいつも怒っているみたいだった。

 それに身長だって僕より大きかったし、ガタイもしっかりしてたから、もし何かの拍子で喧嘩を売られたりなんかしたら、瞬く間に捻り潰されてしまいそうだと思ったんだ。

 だから、あの日話しかけられた時は本当に驚いたし、怖かったんだよ。

 君はこの話をするといつも怒るけど、今日だけは許してくれないかな。


 これは僕と田嶋が出会った日のお話だ。

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