第25話 マッカーサー捕縛ス!

海戦勝利後、捕縛艦艇振り分けもおわり、艦隊はコレヒドール要塞沖に白旗を掲げた空母ヨークタウンを頭に入港。

>白旗を掲げた状態ッス。


後ろには我等連合艦隊が戦闘状態で就いています。

ヨークタウン艦長がコレヒドール要塞に告げる。


「要塞指揮官に告ぐ。我が艦隊は敗北した。

貴官等は武装解除した後、本艦他に座上し帰国して貰う。」


皆まで言わずに事実のみを言う。

マッカーサー捕縛は最後まで言わず。


信濃からランチを下し、要塞に護衛を伴い上陸。

薄汚れた将官が・・マッカーサーだろう。

前世では陛下に屈辱を与えた男だ。

疲れた米兵は武器を投げ捨て、嬉々としてホーネットに乗り込む。

空母は復員船としては一級品だ。

現地兵は郷里に帰郷させる為、少し待ってて貰う。


「貴殿がマッカーサー司令か??」


コーンパイプを咥えた尊大な態度の将官に問う。


「そうだ。貴殿が・・トーゴー長官か・・。」


すると護衛兵が前に出てマッカーサーを殴る。


「貴様、我が帝國の栄光の元帥閣下に・・・。」


皆まで言わさずおいどんが前に出る。


「マッカーサー、貴殿等は負けたのだ。

兵は既に引き揚げさせた。

貴殿は捕虜として捕縛する。」


信濃、大和、武蔵の主砲が照準をマッカーサーに当て、

彼も叶う術は無いと理解し、愛用のコーンパイプから灰を捨て。

ポケットに仕舞って両手を掲げ降参する。


そして両手に手錠を嵌めて拘束する。


敵には徹底的に心をヘシ折るのがおいどんの戦略でごわす。

マッカーサーは前世で我が陛下と並んで撮る写真を・・。


御霊となってたおいどんは歯ぎしりして呪ったモンでごわすが。

御霊では手も足も出もはん。


周囲を武装兵士に厳重に囲まれ彼は戦艦信濃の独房に収容。


アイシャルリターンと小声で言ったが聞かない事にした。

屈辱に満ちた顔を見て少しは前世に不快感が消えたか?


我が艦隊は中破した戦艦モンタナと巡洋戦艦の残りを拿捕。

改造すればまだまだ使える艦でごわす。



空母に満載された敗残の兵は帰国出来る喜びで満ちてた。


彼等を見送り、在比島元米兵を集める。


「おいどんが東郷平八郎でごわす。

フィリピンの皆さん、復員したばかりですんもはんど、

フィリピンの正規陸軍として再び従軍をお願いしもす。」


そう、現地民で軍備をさせゲリラ対抗の兵力に組み込ませるのだ。

放置すると、フィリピンはゲリラに荒らされてしまう。


すると比島の元米兵ケソン上等兵が一番階級が上だったそうで。


「元帥閣下、私等の国を占領はしないのですか??」


「そげな無慈悲な事はせん。ただクラークとマニラ港は一時、咀嚼させて貰うが、

戦争が終われば整備して返還しもうす。

武器や武装、そして軍備軍艦も戦争が終われば譲渡しもす。

独立国家として自立出来るまでは支援を続けもす。」


カライモ英語で彼等に支援を約束し、マッカーサーが帰る島では無くす。


クラークフィールドには重機を陸揚げし、整備を急がせる。

ルソン海峡はアジア方面には大事な海峡。

動脈瘤とも言える海峡。

ココを抑えれば未来にも繋がる。


>現代日本も苦労してます。


漁師上がりの兵は海軍艦艇に乗せて、水兵として訓練。

未来のフィリピン海軍士官としての教育も急がせる。


東郷は彼等を土民としてではなく、独立国民として尊重。


>大陸とは縁を切ります。

駆逐艦を数隻、海賊対策に配備し、現地民と一緒に海賊刈りをして鍛えます。

海の男は海でしか鍛える事は出来ません。


後にフィリピン海軍提督となるケソン大将の若き日となります。


信頼出来る部下を残し、膨大な軍備と食料を配備。

フィリピンは日本の咀嚼国家として終戦まで維持する事になります。



後書き


マッカーサーは捕虜にします。

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