第9話 大元帥、伝説のT字型戦法開眼ス!
時は昭和17年4月2日、深夜の0300。
我が艦隊は敵陣に全速で侵入を開始してた。
速度35ノット。
開戦前に全艦の機関を整備を終え、、長42cm砲の砲身も全艦新品に交換。
贅沢な話だが、戦争とはゼニがかかる国策。
戦闘食(握り飯)を各配置に大量に配備し、戦闘中にはションベンする暇も無いので、
便所は各戦闘箇所に数か所【小】のみ設置。
さすがに神聖な武器を汚す訳にはいかぬ。
各員が戦闘配置に付き、戦闘準備完了となると。
大和のCICの戦闘指揮所のマイクの前に立ち、オイは全艦隊に戦闘開始の合図と命令を下す。
「我が愛する帝國海軍の部下全員よ。天気晴朗なれど波高し!!
準備万端となってるだろうが、敵は未だに眠ってる頃だろう。
全艦最大速度、最大射程を持って敵を撃て!!」
全艦隊の部下は士官下士官兵を含み全員が日露戦争時と同じ命令を聞け、感激!!
「伝説は本当だったのだ!!」
「世界の東郷提督万歳!!」
等々大騒ぎで士気も爆上がり。
艦隊は最大射程42000mを切ると艦隊隊形をT字戦法に・・。
「提督、敵艦隊を正確に電探で捕らえました。一発必中確実です。」
部下の山本五十六がオイに詳細を話す。
「ヨシ、各艦統制射撃開始、まずは先頭の艦を潰せ!!ッテ~~~~!!」
各艦は大和(旗艦)を先頭に直線に並び、敵との距離42000m。
>全艦同じ長42cm砲に交換したので、砲戦距離は統一です。
各艦の死の十字砲火が敵旗艦に集中出来る様に調整。
その瞬間、南太平洋の海は割れる程の爆音に包まれ敵艦隊は眠りのまま、永劫の眠りに付く。
最初に撃破されたのは旗艦アリゾナ号だった。
「提督、そろそろ戦闘準備に・・・」
と、当直士官が言いかけた瞬間、彼はバコタマストと共に艦から吹き飛ばされ、
アリゾナ号は集中砲撃の嵐に遭い轟沈。
ズガガガガ~~~ンと言う轟音と共に火の海が完成し、アリゾナは二つに折れ轟沈!!
「ヨッシャ!!敵旗艦轟沈!!!
以後各艦自由射撃せい!!統制射撃解除!!」
東郷の指令が下ると各艦は次々に電探連動の砲に弾を込め、近い艦に射撃を加える。
乗員も戦果を聞き、雄叫びを上げ士気爆上がり。
敵もようやく目覚めるが、まだ払暁時の明け方未明。
周囲は漆黒の闇でアリゾナ号の轟沈火災で周囲が明るくなった程度。
まさか闇夜で当たるのか??と、アメリカ側指揮官は焦る。
「All ships are under attack, this is not a drill(全艦攻撃される、これは演習ではない)」
敵の艦長は大慌てで無電封止解除し、本国にも通信。
総員飛び起きて戦闘配置に戻ろうとするが、次々に各個撃破され、艦隊は海に沈んで逝く。
「提督、我が軍は優勢ですぞ!!」
「五十六、全ては国家総力のおかげよ。戦争はな、準備こそが全てよ。」
敵を舐めると実史みたいに敗れる。
勝っても兜の尾を閉めないとな。
敵艦隊は隊形もバラバラで大騒ぎ。
既に開戦後なので汚いとかも言えず。
次に沈んだのはウエストバージニア号。
弾火薬庫に命中した42cm砲弾が致命傷となり、木っ端みじんに砕け轟沈。
周囲に居た駆逐艦も巻き添えで轟沈する。
敵は焦るが、何せ漆黒の闇。
どうすれば良いのだ??
「五十六、こいが艦隊戦闘よ。敵を撃て!!」
「ハイ、提督閣下!!」
山本は伝説の提督の指揮を受けて闘える事に感動すら覚えていた。
後書き
いよいよ戦闘開始です。
まずは戦艦から潰すのはデフォですね。
山本五十六でも東郷の前では小童扱いです。
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