第8話 大元帥、米帝と激突ス!!

実史より遅れて昭和十七年四月一日。


令和の若造はえいぷりるふーるとか言うウソを吐ける日だそうだが、おいどんは江戸時代の人間。


開戦すると告げた日に達し、我が海軍は戦闘準備を万端に整えていた。


旗艦大和を中心に武蔵、長門、陸奥、比叡、金剛、榛名、霧島と戦艦を中心とした堂々たる艦隊。


後方には駆逐艦、巡洋艦に守られた空母艦隊。


全てが電探を装備し、無電も完備。


新鋭機零戦も電探連動の新型照準器を備え、防弾ガラスや装甲も。


>前史の如く、ドッグファイト中心では無いので一撃離脱式がデフォルト。




敵艦隊も戦艦を中心に空母を従え、トラック諸島沖を目指してた。




本開戦は米帝と日本の双方のみの激突とし、連合軍とは別個の闘いとなる。


全世界には米帝の卑劣なハルノートに対する回答として開戦に至ると通達。

連合国とは対峙せずを貫き、占領の意図は皆無。

あくまでも防衛戦争として米帝のみとの戦争。


おいどんは開戦前に全世界に短波放送で宣言。


米帝よ、トラック沖で待つ!アドミラルトーゴー!




おいどんの名前で出せば如何なアメリカと言えど、背を向けるのは不可能。




敵にもおいどんの名は知られておる。


実年齢なら94の爺だわ。


だが神様(かんさぁ)のおかげで、部下よりも若い肉体に戻れ、日露戦争時代並みに動ける。




ありがたい事っじゃ。




サイパンで全艦に給油を施し、輸送船はサイパンで待機。


非戦闘艦はサイパンまで。




「山本よ、そろそろ敵さんが電探に写る頃じゃろ??」




部下の山本五十六に聞くと・・。




「大元帥閣下、間も無くと思います。集中戦闘指揮所(CICルーム)、敵の動向は?」




(コチラ戦闘指揮所、敵は戦艦6,その他15隻。距離200km、明日の夜明け前後に・・)




「フム、明日払暁に仕掛けるか・・。山本、海戦の神髄を教えてやろう。」




「ハッ!!大提督の神髄を楽しみに待ちます。」




「ウム、あまり緊張するな。そうだ、酒補から甘いモノでも支給させろ。


タバコも出せ。酒は終わるまで禁止だが。


当直以外は早めに寝かせろ。」




東郷は兵員に酒補開け、と命じ。

早めに就寝させ、夜明け前に起床と告げ、その夜は終わる。




そして4月2日の払暁。




「総員起こし、総員起こし!!!各人戦闘配置に付け!!」




東郷の怒声で全艦隊が起床し、戦闘配置に付く。




いよいよ米帝との激突が始まる。





後書き

まだアメリカは電探を配備してません。

距離訂正しました。>20万km~200km

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