22日目 ウニのアトリエ イベリアの錬金術師



 異格ソーンズくんの話がしたいです。

 もともと彼は使い勝手のいい前衛として実装されていましたが、異格化にともない、この度、純正のサポーターとしての一面を披露してくれるようになりました。

 その職分の名前は“錬金術師”。

 中の人的にも◯ジーくんだから間違ってないな(適当)。


 彼のいちばんの魅力は、なんと言ってもその多芸さです。

 HPリジェネと防御バフ、超広範囲スリップ術ダメージと敵の回復阻害、攻撃力低下や物理と術耐性の大幅低下のデバフ付与、対空攻撃も可と、ぱっと思いつくだけでもこれだけの仕事をこなしてくれます。とにかくできることが盛々なのです。


 そして個人的にいちばん重用しているs1は、なんと絶食組(味方の治癒を受けつけない職分)や召喚物の回復もして、追加で防御力も上昇させます。さらにこのスキルは重複が可能。つまり防御力を200、300、400……と、条件が整えば重ねがけられるので、カタログ以上のスペックがあります。

 放置運用でこの性能は目を見張るものがあり、仲間との連携が難しい絶食組とのシナジーも抜群で、けっこう革命的だと思ってます。


 ところが評価は賛否両論。爆発力にかけるし目立った成果を出しづらいので、弱くはないんだろうけどぱっとしない性能といった評価が多そうです。


 特にネガティブな意見が多いのは、星6オペレーターの目玉s3です。カタログスペック的には強いのは理解できても、スキルの性質上、戦場の地形や味方の配置によって効果範囲が大きく左右してしまうので、挙動の制御が難しいんですよね。

 また、デバフを付与したいのなら、星5オペレーターのシャマレで十分でかつ、シャマレの場合は配置マスさえ確保できれば、いつでまどこでもモルテを召喚できます。しかもデバフの割合もソーンズくんと同等かそれ以上ということもあってますます、

……こりゃあ「シャマレ」でよいですね、という結論に落ち着いてしまいます。


 ですがs3も決して弱いスキルではありません。あつかいずらいからと敬遠して腐らせるのはもったいない。

 s3の個人的な運用のコツは、無理に多角形を作らず、直線としてキルゾーンを形成する。まずはこれだけ意識するとよいと思います。ソーンズの攻撃範囲の先端に配置する味方は執行者や潜伏者などが適任ですが、自分はキララをオススメします。


 総じて異格ソーンズくんは、実際に操作してみてはじめて強さに気づくタイプのオペレーターです。

 スキルはどれも単発持続型なのでスキルサイクルも良好だし、厄介な反射ダメージ持ちの敵にも強気に出られるところもお気に入りポイントです。


 別ゲームの例えになってしまって申し訳ないですが、風花雪月のローレンツ・ヘルマン・グロスタールくんみたいな、エースではないが、多芸さゆえにつねに何かしらの役割を遂行してくれる戦場の影の立役者的なポジションだと思ってます。


 ただし三者三様のスキルたちは、どれも、ある程度の目的意識を持って運用しなければポテンシャルを発揮できません。プレイヤーの腕が戦果に直結しやすい玄人志向の強いオペレーターであります。

 ですが、プレイヤーの期待に応える彼の姿は、間違いなく戦場に輝くいちばん星と言えるでしょう。

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