カクヨム攻略レポート⑦:推薦構造編

今回のテーマは「推薦構造」。

本稿では、星レビューや応援ハートがカクヨム上でどのように機能し、読者への認知導線としてどの程度効果を持つのか、その構造を観測する。


──


【観測結果】

・星レビューおよび応援ハートは、筆者への応援行為であると同時に、評価を付与したユーザーの存在を相手へ伝える認知導線として機能する。

・営業型(大量の星・応援・フォローによる認知行動)は、短期的な認知拡大には極めて効果的。

・一方、星やハートを高速で連続付与する挙動は、見回り役(アルゴリズム)によって人間の読みの呼吸を伴わない動作として検知される可能性がある。


・応援ハートは操作時間が短く、連続入力になりやすいため、高速化した場合にもっとも機械的挙動として認識されやすい。

・レビュー(星)は作品の推薦として扱われる性質が強く、読み時間を伴わない連続付与は実質的内容の確認が行われていないと判定されやすい。


【推測】

・見回り役が注視しているのは「行動の意味」ではなく「行動の速度と間隔」であり、人の読み行動に存在する呼吸の揺らぎが欠落すると機械的連続として扱われる。

・営業型の成功要因は接触数の多さだが、リスク要因は呼吸の欠落した高速挙動にある。

・作品を読まずに評価を付与すると、評価行動が推薦ではな“記号操作として扱われる可能性が高い。


【実験内容】

・以下の評価行動をそれぞれ単独で行い、相手の反応(通知・フォロー返し・コメント有無・交流の深度)を観測する。

1.作品フォローのみ

2.作者フォローのみ

3.応援ハートのみ

4.応援コメントのみ

5.星レビューだけを付与(読んだ上で良いと思ったら)

6.星レビュー(コメント付き)

・上記6種類の評価行動について、どの行動がもっとも強く関係構築につながるか、どの行動が一番深い反応を引き起こすかを比較する。

・複数の評価行動を組み合わせた場合(例:読んでからコメント+星)と、

 単独行動の場合で、反応の質がどのように変化するかを観測する。


【仮説】

「評価行動は速度ではなく読みの密度によって構造的に判定されている」


【対策】

・星レビューは「読み→確認→価値判断→推薦」という流れを徹底する。

・応援ハートの頻度を見直し、連続入力が発生しないよう操作間隔を調整する。

・営業型を用いる場合でも、評価行動の前後に読む時間を必ず挟む。

・認知行動の導線を、速度ではなく密度ベースに再構築する。

・関係構築型を主体とし、営業型は補助的に扱う。


【観測課題(新構造版)】

・評価行動の種類ごとに、相手の反応(通知・フォロー返し・交流発生率)がどの程度異なるかを継続観測する。

・単独行動(ハートのみ/フォローのみ/コメントのみ/星のみ)と、複合行動(読後レビュー+コメントなど)で、反応の深度がどのように変化するかを比較する。

・関係構築につながる「最小行動セット」が存在するかを検証する。(例:読む→コメント→星、など)。


【備考・補遺】

・評価行動の機能は応援と認知の二重構造になっている。

・星レビューは推薦性が高く、作品の露出導線に直接影響する。

・応援ハートは操作コストが低いため、特に速度管理が重要。

・アルゴリズムは意図ではなく挙動のみを観測するため、読みの時間を挟むことで自然な行動として扱われる。


【締め(中立的結語)】

本稿の内容は、筆者による観測結果に基づく仮説であり、すべてのケースに当てはまるものではない。

追加の検証や別視点の観測がある場合は、コメント欄で共有してほしい。

構造の精度は、観測者の数によって高まる。


参考文献:🔨大木 げん様、【年間1位感謝✨】まだ間に合う!? カクヨムコン11に向けて、知らなきゃ損する10の事、第5話

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