大学の昼休み
ぼっち飯に怯える女子大生が
心霊スポットでは誰よりも饒舌になる──
そんなねじれた愛おしさから始まる物語。
幽霊を「本気で見たい」と願う円と
「空手は命を守るためにある」と
黙々と鍛え続ける有明省吾。
廃ラブホテルや明治の旧トンネルといった
どこか見覚えのある景色の中で
〝怖さ〟と〝可笑しさ〟と
〝まっすぐな敬意〟が同時に立ち上がってくる。
特に
省吾のストイックさはギャグのようでいて
幽霊を〝元は自分たちと同じ人間〟として
扱おうとする姿勢に
静かな優しさが滲むのが印象的でした。
円の視線を通して
〝霊〟と〝生きている私たち〟の距離が
すこしずつ縮んでいく感覚が心地よいです。
さらに、陽キャに見える先輩・弥幸の登場で
オカルトへの熱量はそのままに
人間関係が一気に広がり
新たな〝嵐の予感〟も顔を出します。
ホラーとしてのひやりとした空気と
青春ものとしてのささやかなときめき
そのどちらも諦めていない作品。
これから三人がどんな怪異と
そしてどんな感情と出会っていくのか──
続きが素直に楽しみになる物語です!
ボッチのオカルトマニア・円が出会ったのは、心霊スポットすら知らない空手バカ・省吾。最高のバディです!
念願の心霊スポット探索のため、ボディガード役を探していた円。昼休みに謎の鍛錬法「站椿」をする省吾と遭遇し、「ヤンキーや反社に対抗できそう」という理由でスカウト。省吾は省吾で「闘いが起こるかも」と目を輝かせる。目的が完全にズレてる二人が最高です。
そして迎えた初探索。空手着で現れる省吾、完全装備の円。峠の廃ホテルで遭遇したものは――このボッチコンビがどう対処するのか、予想外の展開が待っています。
「立つことはすべての基本です」と真顔で語る省吾の天然ぶり、オカルト知識全開の円との噛み合わない会話。ホラーというよりコメディ青春譚として楽しめます!