何度目かの転生者は、次はヴァルキュリーになる

おかか

第1話 ベテラン転生者

「〜〜〜〜!」

「何言ってんだコイツ」

「スライム語なんてわかるわけないじゃないですか」

「確かにな!あはは!」

あ、やばい意識が…この転生も失敗した…次は…何、になるんだろ…

スライムがサラサラの粉になる。


(うっ…あ、つい…この感覚、転生だ)

そんな中、光が見えた。一生懸命手を伸ばす。優しくスッと捕まえおでこに寄せると

すぅっ…と消えてしまった。そして、だんだん意識が戻ってくる。

「ん〜?こ、ここは?あっ、オディセント皇国か。ん?てか私喋れてね?」

自分の手を見てみるとしっかり5本ある。

「っ!に、人間だ〜!」

(ステータスが表示出来ます)

「ん?ステータス表示なんてあったけ?あ、これか?」

「Level:10

 name:なし

 race:ヴァルキュリー

 item:鯖缶

 skill:ヒール、透視(弱点、ステータスのみ)、弱点キラー、吸収、召喚」

「え!?ヴァルキュリーって神話に出てくる超可愛い女の子⁉︎いやいや、まっさか〜そんなわけない」

(あります)

「うぇぇぇ!脳に直接話しかけてこないでよ。ビビるわ」

(じゃあどう話しかけろと?)

「わからん」

(💢)

「怒った?」

(💢)

「ごめんごめん」

「召喚て何?」

(召喚は1日3回できます。)

「じゃあ早速するよ。ふぅ〜。」

召喚サモン

謎の魔法陣が浮かび上がる。そして、温かい光に包まれる。出てきたのは何とすごく小さいアリゲーターガー⁉︎なんというか

「か、可愛い♡えっ、名前つけたい♡」

(どんな名前でもどうぞ)

「アリゲーターガーの子どもだから…アリちゃん♡」

(うわ…単純だな…)

「ひどい!なんでも良いって言ったじゃん!」

(そんなバカみたいななまえつけると思うわけないでしょう!)

「うるさいっ!バカって言うなよぉ!悲しい」

(バカにバカって言って何が悪いんですか?)

「絶対にアリちゃんにするんだから!ね、アリちゃん!」

「きゅ〜♡」

「ヤバーい!尊死するわ」

「きゅ?」

(そんなことよりもあなたは今大変な状況ですよ?)

「は?何で?」

(さっき言った通りあなたは、神話に出てくるヴァルキュリーです。神にとっては大事な存在、悪魔たちにとっては排除するか仲間に引きこまなきゃいけない存在となるのです。)

「ふぁ?」

(あなたは、命懸けで生きなければならないのです)

「うんうん。ってええ!?嘘でしょ⁉︎」

(ほんとです)

「がち?」

(はい、がちです)

「詰んだ…」

「ね、ねぇというかさ、この鯖缶って何?w」

(それはあなたのステータスを一気に上昇させる、いわばスペシャルアイテムってところですね)

「ほぉ」

(そしてあなたはどれだけ運がいいんですか?)

「ヴァルキュリーの時点で悪いよね?ニコォ💢」

(まぁまぁ、それは置いといて)

「置いとけるか!」

(もう一旦黙れ)

「ごめんね!」

(鯖缶は、非常に入手しやすいアイテムです)

「💢ディスってんのか?」

(うるさい、つまりあなたは販売所で購入することや、敵を倒すたびにドロップするもので手に入るということです。)

「?つまり?」

(はぁ、何で頭が悪い主人なんだ…聞いてて泣けるレベルだこりゃ。まぁ、簡単に言えばあなたはすぐに自分を底上げすることができるということです。)

「おぉ!すごい?」

(ホントに思ってるか?説明した意味ある?)

「ある!」

「きゅ!」

「ほら、可愛い、可愛いアリちゃんも言ってるよ」

「きゅ!」

私の人生{人なのか?}終わったぁぁぁー!




あとがき


読者のみなさん、こんにちは!おかかです。今回は、リクエストされた小説です。「アリゲーターガー」、「ヴァルキュリー」、「鯖缶」を使った話ということで、このような形にさせていただきました。リクエストしてくださった方、この小説はどうですか?喜んでいただけると嬉しいです。これから、キャラを増やしていくので応援等よろしくお願いします。


次回予告


名前をつけたら早速敵登場⁉︎その正体は何と…○○○○だった⁉︎ドキドキの2話


お楽しみに!

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何度目かの転生者は、次はヴァルキュリーになる おかか @yoakedokizuki

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