主人公ジョーは私たちの知る現代日本の世界から別のヨーロッパ風の世界に聖女として転生します。
しかし前世の記憶を持った彼女はこの世界が「いわゆる異世界なのか、バーチャルリアリティの世界なのか」と疑いを持ちながらも、主人公の聖女が複数の男性キャラと出会う「乙女ゲーム」の世界であることを知ります。
そんな中で、出会った男性が自分の好みではないこともあって、ジョーはシナリオを敢えて無視しながらもこの世界に起こっている問題を解決しながら立ち回っていくのですが……。
乙女ゲームの主人公のポジションに生まれ変わりながらも、自分のやりたいことを貫くために本来のシナリオやフラグを回避しつつ問題を解決していく物語です。
一味違う乙女ゲーム転生ものを楽しみたい方にお勧めです。
ジョーことジョセフィン・メーリアンは日本の知識、特に昭和から令和にかけてのマンガやアニメやゲームの知識を豊富に持っている、いわゆる異世界転生者のようです。しかも女神アリスの洗礼によって「聖女」に認定されてしまいます。
しかし、この世界での聖女がどんな存在なのか当初はよくわかりません。何となく周囲に恩恵をまき散らすようです。ジョーはのんびりと山沿いの村で暮らしながら、徐々に、ほんとうに徐々に、その存在が周囲に知られていきます。
途中まで読んでいますが、この小説のタイトルの意味はまったくわかりません。ジョーの前世の正体も、この世界の意味もまったくわからないながら、安穏と物語は進んで行きます。こののんびりした展開が何とも心地良く感じられます。