第6話 女子会II

ななちゃんが来た日の夜

「長谷部さん、ちょっと来て」

そういった、私は長谷部さんと一緒に縁側に座った。

「なんでしょうか、お嬢様。遂に私クビですか?」

「そんな話じゃないよぉー。今日友達といわゆるコイバナ?って言う物をしたんですよってなんで泣きそうなんですか?」

「いや、あの友達がいなかったお嬢様が友達を家に連れてきてしかも恋バナをするほどの友達が出来てたなんて、私は嬉しくて泣きそうですよ。」

「え、そんな泣くこと?」

「泣くことですよ!あの友達がいなかった…」

「それは、さっきも聞いたよー。続きがあるから聞いてよ」

「そうですよね、すいません」


なんかペースを持っていかれそうにもなりつつも日中あった事を話すと


「つまり、ご友人はお嬢様が誠二様に恋をしている可能性が高いと仰られていたんですね?」

「そう」

「取り敢えず、私から言えるのは2つだけですね。1つは私から見ても明らかにお嬢様は誠二さんに恋をしています。そして、もう1つはもう少しって事ですね」

「1つ目はななちゃんと一緒だけど2つ目はどういう事?」

「この話を私にしたと言うことは、恋をしたい自分がいるけど本当にしても良いのかそういう思いがあるからじゃないですか?」

「うん、なんでわかるの?」

「そりゃ、お嬢様が産まれてからずっと面倒を見てきてますからね。お嬢様は誠二さんに恋しても大丈夫なんですよ。」

「そうなの…かな?」

「そんなお嬢様には誠二さんに恋をしても大丈夫と思わせる、更なる材料をあげましょう。今まで、してもらった事を誠二さん以外がしたとして、同じ気持ちになれましたか?」

「ううん、なれないと思う。」

「なんでですか?」

「誠二ほど気が利いいて寄り添って考えてくれる人はいないと思うから。」

「そしたら、今出たその誠二さんの良い所にお嬢様は恋をしてるんですよ。

おや、まだ引っ掛かる事が有るような顔をされてますね?」

「うん、もし告白して付き合ったりしたら、誠二が執事から降ろされて居なくなったりしないよね?」

「大丈夫です。そこのところは契約書に『お嬢様と恋愛したらクビ』何て事とは書かれていないですし、もし、誠二さんがクビになったら私と奥さまで徹底的に対抗しますので」

「そっか、ありがとう長谷部さん。けど、何でお母さんが?」

「だって、さっきからいますよね?」

「あはは、バレちゃったか。話は聞かせて貰ったよ奈織ちゃん。もし、クビなんて事になったら徹底的に長谷部さんと対抗するら安心しなさい」

「ありがとお母さんと長谷部さん、おやすみなさい」

「「はーい、おやすみ」なさいませ」

そして、お母さんと長谷部さんが夏休みに何か企ててるとは知らずに寝るのであった。



あとがき

これにて、1章は終わりです

こうして、恋を自覚したお嬢様によるアタックが次回から始まるかもです

あと、菊田家の屋敷は日本風なのです

短いのは、きりが良いからです、決してサボったとかではございません。決して…

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