第5話 勉強会(女子会)2

そして、勉強会が始まり午前中はみっちりと数学をした二人だがお昼になるにつれ、お腹はすいてくるもので、


「なーちゃん、お腹空いた~」

「そうだね~」

「どこか、食べに行こよぉ~」

「失礼します、そろそろお腹がすく頃だと思いましたのでお昼ごはんを用意いたしました。勉強しながらでも食べやすいように、おにぎりにしてあるのでどうぞ」


そういって、誠二が机におにぎりを置くと


「竹田さんって、ちゃんと執事してるんだね」

「そうですよ、何せお嬢様の執事ですから」

「誠二はいい執事だよ」

「そっか、ごめんね急に」

「いえいえ、大丈夫です。食べ終わったら廊下にでも置いておいて下さい。」


そういって、誠二が出ていくと


「美味しそうだねぇ」

「ほら、早く食べて次は英語するよ」

「はぁーい」

「ところで、奈織さんよ竹田さんの事どう思ってるんですかい?」

「どう言うこと?」

「おいおい、旦那ぁ言わせるんじゃないよぉ好きかどうかでっせ。」

「それは、LIKEそれともLOVEどっちなの?」

「そりゃ~LOVEの方ですよ」

「うーん、良く分からないんだよね」

「そうですか、それじゃ~診断して差し上げましょう。次の質問には、はい か いいえ  で答えてね」


そういって、スマホを取り出したのでおとなしくしたがった


「まず、1つ目その人が近くにいると安心しますか?」

「はい」

「常に、その人の事を考えているか?」

「うーんどちらかと言えばは、はいかな」

「最後です、何か問題があれば真っ先にその人を頼ろうとしますか?」

「はい」

「それでは診断結果は…かなり好きだそうです。え~と、コメントは想っている相手が他の女性と話していたりすると胸がモヤモヤするなら尚好きでしょう…だって。」

「それって、ほんと?」

え、なんでこんなにも的確なの?ちょっと怖いんだけどとか思ってたら

「これ結構当たるって評判だから当たってると思うよ。まぁ、告白する気になったら教えてよ手伝うからさ」

うん、とても当たってるのは身をもって感じておりますよ

「告白って…まぁ、そんな事になったらよろしくね」

「あはは、顔真っ赤じゃん」

「う、うるさい早くするよ」


そうして、からかったからかは分からないが明らかに午前中よりもスパルタで教えられたのは確かである。


「それじゃ~待たね~」そういってななちゃんは帰った。そのときのお嬢様の顔は少し寂しそうだった。が


「わが娘よー、何々今日友達家に来たの?なんで教えてくれないの?挨拶したかった~」


と言いながら、ドアが開けられた瞬間お嬢様の顔は一瞬で明らかにめんどくさそうな顔になった。しかし、いつもの旦那様ならお嬢様に抱きつこうとするのだが今回はしかった、「成長されたんですね」と感心していると後ろから奥様が服を引っ張りこれ以上近付けないようにしていただけだった。


「「お嬢様 誠二、遅くなったけど入学おめでとう」」 


そういって、入ってきたのはお父さんとお母さんで久し振りの再開によろこんでいる間もなく


「はいもしもし、今娘と話そうとしてるのに今から会議?なんで予定入って無かったじゃん...」


そう言ったと思ったら、「よし、帰るぞ」そういってものの5分で全員会社へ戻って行った。え、自分の親とも満足に話せないの?と思いながら悲しく見送ったのであった。

そしてテストはお嬢様が1位、そのつぎに私

ななさんは、30位で親にカンニングを疑われたとか、



あとがき

さぁ、誠二くんが親と満足に話せる日は来るのか?

次回は長谷部さんとお嬢様の話です。


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