クズが天使と呼ばれた日々
藻岩 旭円
第1話 目覚めたら……
チュッ…ハムハム チュッ
軽いキスを交わし首筋、鎖骨と味わいながら下がっていく。
たわわに実り、まん丸な乳房を下から揉む…
絶品おっぱいは視覚、触覚共に堪らない。
コリコリの左乳首を口に含み、舌で転がす。
「あっ」と聴覚が喜ぶ音を拾う。
次は右乳首を喜ばせ左に戻る。
しばし揉み心地を堪能していた右手を少しづつ恥丘へと伸ばしていく。
ショーツにたどり着いたらスジの辺りをなぞっていく。
しっとりと蜜が溢れ、声の出る間隔も短くなってきた。
頃合いだなと呟き、股の間に入る。
ショーツを脱がし、股間に顔を埋める。
全体を優しく舐めて時折突起を含む。
徐々に突起攻めを増やしていく。
俺の好物の艶声が響く。
ここからは突起だけを味わう。
官能の声と体の震えを確認した俺は次の行動に移る。
ドッキングする。
ズブズブと沈めていく中は具合が良い。
その良さを存分に楽しみたかったのだが、五感に響く光景とダイレクトに感じる具合良さに気持ちが持っていかれた。
うっ
ハッとして起きた。
おいおい。50を過ぎて夢見て出すなんて勘弁してくれ。
まずはパンツを脱いで拭き拭き。
「んっ?」俺こんな服着て寝てたか?
部屋を見渡す俺。
どこだここ?
なんで知らない部屋で寝てた?
「うーん。わからん。とりあえずパンツ洗うか」
ベッドから降りて、もう一度見渡す。
病室のような、それも偉い人が使う個室のようなところだ。
洗面台が有り、そこでパンツを洗う。
足音が近づいてくる。
ノック音が鳴る。
「失礼します」
声のする方へ視線を向けると、ナース服の看護師らしき人がいた。
「あっ。目覚められたんですね」と言った後、顔に向けていた視線を全体に向けた。
「えっ!えっ。なんで下穿いてないんですか?」
「ごめん、汚しちゃってさ。洗ってる間の替えもないし。それで」
「わ、わかりました。今、担当医を呼びますので病院着の下を穿いて待っててください」と言って病室を出ていく。
看護師さんなら見る機会もあるだろうに、随分下半身をガン見してたな。
病院着のズボンを穿いて、パンツ洗いに戻る。
入口で部屋の電気をつけて洗面台の前に立つ。
洗面台の鏡に映る顔は、知らない顔だった。
じっくり見れば「親父の若いころに似てるかな?」と思った。
いったい何が起こってるんだ?
知らない病室で目覚め、容姿と見た目年齢が違う。
これはあれか?ネット小説やアニメで見る異世界転生ってやつか?
俺は神様に会ったことも無ければ、女神のドジでなんて説明も受けてないぞ。
なんかチート能力でもあるんだろうか?
とりあえず日本みたいだから言葉の問題はないようだ。一安心。
「まずはパンツ洗い終わらせるか」
パンツを洗い、どこに干すか見渡すとトイレらしきドアが2つあった。
1つは予想通りトイレで、もう一つのドアはシャワールームだった。
とりあえずパンツはシャワールームに干した。
しかしこの個室、シャワーもあるし、応接セットまであった。
応接セットのソファーに座り、どうしてこうなった?と考えるも答えは出ない。
そんな中、ノック音が響く。
「失礼します」と入ってきたのは女医さんらしき人と先ほどの看護師らしき人だった。
「目覚められて安心しました。私は男性様担当医師の山花と申します。
よろしくお願い致します。
気分は如何ですか?頭病みや体調不良は感じませんか?」
「あっ。えーと、体調は問題ないんだが、俺はどうしてここに入院してるのかな?」
「こちらの田島が出勤時に当医院の前で倒れていた貴方様を発見して、こちらで保護させていただきました」
「そうだったんですね。ありがとうございます。
実は記憶が無くて、俺の服や所持品に身分証明みたいなものは無かったですか?」
「はい。衣服のポケットには何も無く、所持品もありませんでした……」
「そうですか。これから俺はどうやって生きていけばいいのか……」
こんな高級個室の支払いもできそうもないしな。
「記憶が無く不安だと思いますが、これからの生活に関しては男性保護省でサポートして頂けますので最低限の生活を送る分には心配ありませんよ」
「えーっと、男性保護省のサポートって何ですか?」
「今、世界は男性が極端に少なく保護対象になってます。
住居とその他にも支援金が給付されますので、生活に支障なく暮らせるはずです。
当院から身元不明男性の報告を致しますので、保護省の職員が来ましたら相談してください」
男ってだけで、お金貰えるのか?
良い所に転生?したな。
「入院費はどうなりますか?」
「安心してください。入院費も国が負担してくれます」
「はぁ、良かった。こんな高級個室の料金なんて払えないと思いましたよ。
俺はどれくらいの間、意識不明だったんですか?」
「こちらで保護させていただいてから三日間です」
「三日も……あっ、今って西暦… 西暦って使ってますか?」
「使ってますよ。今は2×××年です」
という事は未来へ来たのか……
ここで盛大におなかが鳴った。
「何か食べれそうですか?」
「三日も意識不明だったのかと思うくらい、がっつり食べたいです。
記憶喪失だってのに。あはは」
「前向きで良いと思いますよ。
何が食べたいですか?」
「えっ。決められた病院食でないの?」
「本来はそうですが、男性様の希望が優先されますので」
「じゃあ、肉料理が食べたい。
あと……タバコ吸いたい。お金貸してもらえると嬉しい」
「私が立て替えますね。
田島さん。コンビニまでお使い頼める?」
「ライターとコーラも。コーラってある?
タバコは10ミリなら、何でもいい」
「10ミリのタバコとライターとコーラですね」
山花さんからお金を預かり、個室から出る田島さん。
身元不明者にためらわずお金を貸してくれるなんて、凄い世界だな?
それとも、この先生が特別なのか?
ワクワクしてきた。
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