【La+】~いつもこの場所で僕らは繋がっている~
Yukl.ta
陽性型避雷磁気物体(Lightning Arrester plus)【La+】殺人事件
この物語は、【La+】と呼ばれる超自然物体がきっかけで始まった『殺人事件』だった。
それは、
俺、『神木城冬夜(かみぎしろとうや)』が、
その身を隠す『真犯人』の手から、
幼馴染の『天城小夜(あまぎ さよ)』の殺害を阻止する。
そういう単純な物語…のはずだった。
天城小夜は殺害される。
あの約束の場所で。
何度も何度も、
何度も何度も、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も、彼女は殺される。
刺殺、
銃殺、圧殺、
轢殺、毒殺、撲殺、
縊殺、殴殺、鏖殺、銃殺、
毒殺、屠殺、爆殺、殴殺、絞殺、
射殺、焼殺、屠殺、焚殺、謀殺、扼殺、
およそ人が考え付くであろう、ありとあらゆる手段で殺される。
運命に。
いや。
運命と言う名の『真犯人』に。
物語は次第に、
理論と空論と、
理屈と屁理屈と、
予測と考察だらけの、
小難しいストーリーに発展していく。
そんな複雑な物語の中で。
俺達がハッピーエンドに辿り着くことができたのは、仲間達の協力があったからだ。
理解ある友人『菅原七瀬(すがわらななせ)』
ラプラスの悪魔『ラプル』
そして…。
『スカルペラ』
彼(彼女)が、この一連の物語のキーパーソンだった。
だから。
スカルペラ。
その名を忘れないでほしい。
俺とスカルペラの関係は、簡単に説明できない。敢えて言葉にするのであれば…『因縁の相手』。
そう形容すべきであろうか。
まさに、スカルペラは俺の運命そのものだった。
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