豊穣の遊戯:第二章〜遊戯と仕事〜

​(職猟者へのコンプレックスの裏返し)


 ​職猟協会の者たちを見よ。

 彼らは『仕事』として狩りをする。

 彼らは『義務』として狩りをする。

 彼らは『カネ』のために、あるいは『危険な遺物』を協会に上納するために、泥と障気にまみれて、『働かされている』。

 ​彼らの狩りは『必死』であり、常に『危険』と隣り合わせだ。

 なんと『余裕』のない生き方だろうか。


 ​だが、我ら『遊猟者』は違う。

 我らは『遊戯』として狩りをする。

 我らは『権利』として狩りをする。

 我らは『人生の豊かさ』のために、安全な猟区で『文化』として狩りを楽しむ。


 ​『仕事ワーク』のための狩りより、『遊戯プレイ』のための狩りが、はるかに高尚であることは自明の理である。

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