7. 20X5/11/05 ブレイクスルー笹木と、間違った応募

大学院生のリョウ(23歳)は、体験系動画クリエイターの「ブレイクスルー笹木」の大ファンです。彼の独自の視点からの「まなび方」動画に、いつも刺激を受けています。


11月5日、3 (THritter)でイベントの応募が始まったことを知ったリョウは、いてもたってもいられず、急いで専用サイトを開きました。


「よっしゃ!絶対当てるぞ!笹木さんの『明日から試したくなるまなび方』を生で聞くんだ!」


サイトは応募フォーム形式になっており、リョウは氏名や連絡先を急いで入力しました。最後に、「イベントで笹木さんに聞きたい質問」という自由記入欄がありました。


リョウは深く考えず、最近の自分の課題をそのまま打ち込みました。


質問欄の入力内容: 「笹木さん、レポート課題で『世界経済の変動要因』をまとめているんですが、あまりに難解でブレイクスルーできません!どうすれば『この壁を打ち破れる』でしょうか!?」


入力後、リョウは興奮のあまり、誤って自分の大学院の教授(頑固なことで有名)に、この「イベント応募完了メール」を転送してしまいました。


数分後、リョウのスマホに教授からメッセージが届きました。


教授からのDM (3): 「君、『世界経済の変動要因』をブレイクスルーしたいそうだが、それは私に聞くべきではないかね?その前に、君のレポートの論点がブレイクダウン(崩壊)していることに、まず気づきたまえ。」


リョウの3の投稿には、こんな悲鳴が上がりました。


リョウ(公開アカ): うわあああああ!笹木さんのイベント応募完了メールを、よりによって経済学の教授に誤爆した!!「ブレイクスルー」って言葉使ったせいで、レポート指導だと勘違いされてる…!人生がブレイクダウン寸前…! #ブレイクスルー笹木 #教授の誤爆DM #レポートの壁





【別視点:厳格な経済学教授】

経済学の権威であるサカシタ教授(60歳)は、スマホを手に取り、深くため息をつきました。


「最近の学生は、レポートの質問を、なぜか『動画クリエイターのイベント応募メール』に紛れ込ませて送ってくるのか…」


彼の手元には、学生のリョウから誤って転送された、イベント応募完了の自動返信メールと、熱い質問メッセージがありました。


「笹木さん、レポート課題で『世界経済の変動要因』をまとめているんですが、あまりに難解でブレイクスルーできません!どうすれば『この壁を打ち破れる』でしょうか!?」


教授は「ブレイクスルー」という言葉に、学生の並々ならぬ情熱を感じました。これは、質問の相手を間違えているが、優秀な学生が持つべき「学問への飢え」だと、教授は解釈したのです。


教授はすぐさまリョウにDMを送った後、自分の3アカウントで、普段はしない「学術的な呟き」を投稿しました。


サカシタ教授(学術アカウント): 本日、ある学生の情熱的な質問を受け取った。「世界経済の変動要因」を「ブレイクスルー」したいとのこと。彼の熱意は素晴らしい。この熱意こそ、若者が持つべき力だ。 #ブレイクスルー #経済学徒の情熱 #明日から試したくなるまなび方


教授は、このハッシュタグを使えば、リョウが求めている情報(ブレイクスルーのヒント)が、笹木さんのファンたちから寄せられるかもしれないと考えたのです。


しかし、この投稿を見たリョウは、


(え?教授まで「ブレイクスルー」使ってる…!俺の誤爆が、教授を動画クリエイターに覚醒させてしまった…!?)


と、さらにパニックになり、教授の「優しさ」と「ブレイクスルー笹木さんのイベント」が教授の琴線に触れたのだと、これもまた完全に誤解するのでした。

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