双極の雷
真夜中@マスカット
プロローグ
遥か昔、まだ生物が生まれてない頃
二柱の原初の大精霊がいた。
二柱は同じ属性、しかし属性の色が違う。
二柱のうちの一柱―――
もう片方の大精霊―――
紅雷たちが誕生して数千年後、紅雷は地上に眷属を召喚した。
名を
同じ日、蒼雷は同じく地上に眷属を召喚した。
名を
二匹はいつも戦っていた。
二匹とも戦うのが大好きだからだ。
二匹のどちらかの魔力が切れるまで戦っていた。
しかし、雷心は雷魔のことを嫌っていた。
同時に、雷魔も雷心のことを嫌っていた。
だから、二匹とも相手のことをいつか滅ぼしてやろうと思っていた。
ある日、いつも通り戦っていると、二匹ともが同時に空に向かって魔法を放った。
次の瞬間、空に白い雷と黒い雷が生まれた。
その2つの雷はあっという間に大精霊に至った。
白い雷の名は、
黒い雷の名は、
光雷は空中に眷属を生み出し、また地上にも眷属を召喚した。
闇雷も同じく、空中と地上に眷属を召喚した。
これが後に
数千年後、人間たちが生まれた。
その頃、蒼雷と紅雷は封印されていた。
紅雷は闇雷に封印され、蒼雷は光雷に封印された。
だが、封印される直前に紅雷も蒼雷も禁術である『転生』の魔法を放った。
その二人は未来に生まれ変わる。
そして、時代は今から1500年前。
紅雷、蒼雷が封印されてもう2300年経った年。
紅雷と蒼雷が転生した。
兄妹として。
お陰で小さい時から仲は最悪。
いつもいつも喧嘩ばかりしていた。
そんな二人でも嬉しいことは共通していた。
転生した時代でも、まだ魔法は使われていたのだ。
その二人は成長して、冒険者になった。
二人はそのまま、天寿を全うし、大精霊に戻った。
そして、時代は現代。
ついに、紅雷の力と、蒼雷の力を持った一人の人間がうまれた。
この物語は、紅雷の力と、蒼雷の力を持った一人の少年の英雄譚。
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どうも、作者です。
新作って難しいね、
三作書くつもりが二作になっちゃった!
改めてプロローグを御覧いただき、誠に有難う御座います。
ぜひこの物語が完結するまで読んでいただけたら幸いです!
ちなみに光雷と闇雷は、召喚者である紅雷と蒼雷を自分たちが封印したため、消えました。
※召喚者が消えても魔力は外部からも取り入れることができるため長くて3ヶ月ほど消えません。
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