第1話
「ランクBって微妙じゃねえかよ〜!」
紅雷と蒼雷の力を伝承した少年―――シアはそう叫んだ。
実はこの日はランク判定をしてもらえる日だった。
「なんだよ、レベル【魔法】って、同じ魔法が使えるならランクSの【賢者】が良かった〜! まあいいや、魔法が使えるだけありがたいと思おう。」
シアは、文句を言っているが、覚醒さえすれば紅雷も蒼雷も使えるようになり、うまく行けば、すごいのも使えるようになる。
「よっ、ってなんでシアはそんなに変な顔してるの?そんなに私のことが嫌い?」
シアの友人、カレンは聞いた。
「いや、別に俺より上のランクのやつが友達だったってことが嫌いなんだよ」
「仕方ないでしょ、生まれながらに持ってるんだから」
カレンのランクS、レベルは【焔魔】だ。
カレンは火属性しか使えなくなるものの、他属性も初級までは使える。
ちなみに、火属性も別色がある。
白焔と黒焔だが、使うまでわからない。
「その生まれながらに持った才能に嫉妬して何が悪い、育ちも同じ村のはずなのに」
「仕方ないなぁ、ほら、自分のレベルを試すよ!」
「はいはい」
二人は仲良く並んで手のひらに魔法を創り出した。
「「『焔』」」
カレンは白い炎だった。
シアは紫っぽい青い炎だった。
「すごいじゃんシア!魔法を使い始めたばっかりなのにもう炎が青いじゃん!」
「そ、そお?」
シアは嬉しそうだ。
「次行くよ!」
「おう!」
「「『水』」」
カレンは透明な水だった。
シアは青い水だった。
「なにそれ?ほんとに水?」
「あぁ、そうだよ、もう一回やってみるか?『水』」
やはり、青い水だった。
「どういうこと?まぁいいや、次は風です!いくよ!」
「「『風』」」
カレンは灰の風だった。
シアは赤い風だった。
「なんか、シアだけ特殊じゃない?賢者でも出せないような色の魔法だよ?」
「え、そうなの?やったー!」
「シアが喜んでるとこ久々に見たわ、よし切り替えて次は地だ!」
「「『地』」」
カレンは砂埃が起こるだけで色までは見れなかった。
しかし、シアは赤い土だった。
「やっぱりシアは特殊だね、赤い土ってなに?聞いたことないよ?」
「まぁ、うん、俺もなんでか分からない」
「そうか、まぁいいや、次!扱いづらい雷!行くぞ!」
「「『雷』」」
カレンは白っぽい黄の雷だった。
シアは紫の雷だった。
「紫雷!? 大賢者でも大精霊でも使えないあの紫雷!? ランク判定やり直したら?」
「いいよ、めんどくさいし、お金かかるし、何より魔法全般を均等に使える方が良い!」
「シアがいいならそれでいいんだけど⋯」
「雷だけ、あともうちょっとでっていう感覚があるんだよ、なんでかわからないけど。」
「まさか、あんた、いや、これ以上は何も言わないわ、これからも頑張りなさいよ!」
「わかってるよ、カレンもな!」
「うん、じゃあね!」
「あぁ、じゃあな!」
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どうもー作者です!
これからは月に1〜15回ほどの更新になります!
長編を最近何個か消したからちょっと肩の荷が降りたwww
これからも私作品をよろしくお願いします!
以上、作者でした!
双極の雷 真夜中@マスカット @0092787
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