第4話
お伝えしたいのです。
あーちゃんなる私とまだ15のワタクシの心が混じり合い、混乱している。記憶の擦り合わせが出来てきても心まで直ぐには追いつけない
ワタクシが大人になれば愛されて子を成せると、淡い期待を持っていた。壁の花に甘んじてきた。そんな私の為にお父様達は、王都に来れなくとも情報だけは掴んでおり心を傷めていらした。それでも、ワタクシの気持ちを優先して下さっていた。
でも、愚かな恋心と旦那様にサヨナラしましょ・・・
私自ら仕立てた黒い戦闘服に身を包みアランに伝える
「執事長を呼んできて頂戴」
「御意」
やって来た執事長に問う
「旦那様の身繕いは、済んでいて?」
「奥様、その言いようは、旦那様に失礼でございます。」
「フッ、この後に及んで、ワタクシにだけ礼を尽くせとは言わないで頂戴ね?」
「・・・・・」
「今まで、待ちました。しかし、それは過ちと気付きました。ワタクシ、辺境伯領に#帰らせて__・__#頂きますわ。ココに、ワタクシは必要ないようですから。では、コレから出発致しますので旦那様に#一応__・__#ご挨拶を。
もう、お話は、出来そうかしら?ああ、女性と一緒でも、良くてよ?___もう、どうでも良いのですから」
☆ ☆ ☆
執事長の表情を確認し隣の部屋へ。使いもしない夫婦のベッドとなっていたけれど他の女性と使用していたなんて馬鹿らしい。
あら、あの人。まだ居たのね、図々しい。しょうがないわね、怒りの矛先に追加しておかなくては。
「何だ急に、何回も来ないでくれ」
冷たい声色、一瞥すらしないその態度に隣の女から勝ち誇った笑みが溢れる
「いえ、ワタクシも来たくはないのですが。流石に最後のご挨拶は必要かと思いまして。」
「何を仰るのをかしら?まるで、今日が最後のような仰りよう。ふふふっ。」
と、メアリーが楽しげに嘲の表情でこちらを見遣る。
それを冷えた眼差しで制し
「では、旦那様、離縁届は後ほどサイン頂きたいと思いますが。それは、他の者達に任せますわ。
ワタクシは、もうこちらに用が無くなりましたので、お暇致しますね。もう、煩わせるような事はございませんわ。おふたり、ごゆっくりなさいませね?」
と、満面の笑みを持って答える
「何を急に、離縁などする訳ないだろう」
「いえ、この1年様子をみ過ぎたと反省しております。ここまで蔑ろにされて待つほどワタクシ、我慢する必要性を感じませんの。」
「何を、コレは王命の婚姻であるぞ。」
「ならば、王命の婚姻らしく振る舞われたら宜しかったのでは?もう、ワタクシの年齢等と見えすいた言い訳、聞けませんわ。」
「陛下に、何とお伝えするのだっ!」
「それはご自分で、お考えあそばせ?陛下もご存知とは思いますし、その上での今までのなさりようでは?___あー、陛下も納得された上での今までのお振る舞いならば、
ふふっ。どうなってしまうんでしょうね?ワタクシは、事実のみ#家族__・__#に伝えておきますね。
我が辺境伯も、下に見られたものですわね。」
「あなた、何様のおつもりかしら?」
と、とっても上から元親友のお言葉! メアリー、口出しまでなさるのね
「あら、ワタクシは、まだ侯爵夫人。あなたは、子爵令嬢でしょう?離縁しても、ワタクシは辺境伯の娘。立場は、私の方があなたより上。あなたの言葉に重さ何て感じなくってよ・・・
それよりも、あなたご自分の今の状況良く考えた方が宜しくてよ?
先程の状況踏まえた上でのその立ち位置なのでしょう?良くお考えあそばせ?
ワタクシが帰った後、父である辺境伯は、どの様に考察なさるのかしらね?侯爵様は、あなたを守って下さるのかしら?ふふふ。」
「「・・・・・」」
「では、ワタクシ急ぎますの。ごきげんよう。サヨウナラ。」
呆然とする2人に社交会一と謳われるカーテシーを送り、余裕の笑みで流し見ながら踵を返した
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます