終幕のご挨拶 -下っ端魔族の独白-

 こうして何もかも丸く収まって、めでたしめでたしというわけだ。

 メアリーさまは思いつきで行動しているように見えて、実はちゃんと目的のために動いていなさった。

 しかも新入りの下っ端魔族のためってんだから、マジでおやさしい御方だ。

 まあ普通であれば死んだ人間の魂は冥府に赴き、そこで生まれ変わりの準備をするんだが、罪深い魂は世界から罰を受けて魔界に落ちることがある。

 犯した罪の分だけ命をかけて世界を守れってことなんだろうが、その罪深さのおかげでセリオスと琳を助けられたのだから、運命ってのはつくづく皮肉なもんだ。

 もちろん死んでからそんな願いをするくらいなら、最初から裏切るなよって意見もあるだろうが、それはそれでセリオスも琳も助からなくなるという、なかなかにやるせない事実がありやがる。

 だからって仲間を殺した罪が消えるわけではねえし、これからは精々世界のために働いてもらわねえとな。

 まあ、ダークサンには美人の仲間がたくさんいるし、あいつとしても満足だろうさ。

 ほんと……良かったな、セリオス。

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