第25話 よろしく……
「寒い……」
風が吹いた。さっきまで、特に気にしていなかった風だったが、服が濡れているため、寒い。
「君も脱いだらどうだ? それじゃ寒いだろ?」
ルシスは上半身裸になり、髪を触っている。
別に服は脱いでも良いのだが、スキルを使っているので、服の上から見た見た目とは違くて筋肉が結構あると思う。
この世界の普通がわからないので、少し腹筋が割れている感じ……?にした。
服を脱ぎルシスの方を見ると、俺を少し見たが特に何もなかったので、大丈夫だったと言う事だろうか。
でも、ルシスは冷静だな。今のようなことは何回を経験した事があると言うことか。
俺が鞄から物を出し入れしていると、ルシスが不思議そうな顔でこちらを見る。
「なんだ?」
「本当に不思議な鞄ですね。と思いまして」
「まあ、いつも見てれば慣れると思うぞ」
「そんなもんですかね?」
そしたら草のカサカサと音が聞こえた気がしたので、俺とルシスは息を潜めた。
どんどん近づいてくる。また魔物なのだろうか。
そして、草からバッ!と何かが出てきた。
「なんだ人かぁ」
武器を持って、青い髪をした青年がこちらを見て言った。
どうやら人のようだ。
そしてたら、ルシスは剣を取りその男に剣を向けた。
「いや、戦う気はない」
男は武器を下に捨て両手を上げた。
ーー
その男は少し太っている男と二人で、女の人の護衛をしており、その女の人は執事ぽい人と一緒にいるみたいだ。
話によると行き先は俺と同じでパーレル王国らしい。
「行く場所が同じなら、俺達と一緒に行かないか?」
「俺は別に良いけど……」
「君が良いなら、私も良いですよ」
ルシスは俺の事を君と呼ぶけど、本当に俺の名前を忘れたのだろか?
「あの、勝ってに話を進めないでくれます」
「でも、人数が多い方がよくありませんかね」
「そうだけど……まあいいわ。無事に着けるなら」
こうして、俺は一緒に行くことになった。
「ああ、それと俺の名前はサードよろしくぅ!」
「僕はラクト」
「ラーメンだ。よろしく……」
「私はルシスこちらこそ宜しく」
女の人は言いたくないのか、目線を違う方に向けた。
「あはは、まあ、そういうことで……」
ザードとラクトは前衛で俺は後衛になっている。ルシスはさっきと同様で戦う気がなさそうだ。
女の人を護衛する事になっているので守らないといけない。そしていつの間にかに俺も護衛をする事になっているみたいだ。
歩いていると、女の人は何かに気になったようだ。
「なによ、私の事をさっきから見て」
確かにザードは何かを確認するかのように女の人をチラチラと見ている。
「いや、離れると困るからね。ちゃんと確認しないと」
「執事がいるから大丈夫です」
「左様です。お嬢様を私がちゃんと見てますから大丈夫ですよ」
ザードは執事の方を見て、やっと納得したのか、前を向いた。
「言っておくけど、俺は君みたに若い女性は好きじゃないんからな」
「そうなの?じゃあ熟女とかが好きなのかしら」
「そうだけど」
「え?」
「熟女が好きでなにが悪い!?」
ザードは熟女の好きな所を語っている。女の人は迷惑そうに聞いていて、執事はその様子を眺めている。
その中ラクトとが俺の隣にやって来た。
「ラーメン、で合ってるよね?」
ラクトはひそひそと話した。
「そうだけど……?」
「お兄さんが昔から熟女が好きだと言う事は聞いていたけど、いくら聞いても正直わからないんだよね」
「兄弟だったんだな」
「違うような、そうのような。兄弟と言っても血は繋がって無いんだ。僕とザードはどっちも親はいなくてさ、同じぐらいの時に村に保護されたんだ。その時から一緒にいるから、今では僕とザードは兄弟みたいなもんなんだよ」
「そうなんだ」
後ろを振り向くと、ザードがまだ熟女について語っているようだ。俺はその時ザードに熟女のことについては触れないようにする事にした。
俺がその二人の様子を見ていると、ラクトが俺にまた問いかけた。
「ラーメンはルシス? と一緒に旅をしてるのかい?」
「いや、ルシスはパレール王国まで道案内をしてくる人で仲間は他にいるんだけど……」
俺の様子を見て察したのか、声のトーンを少し下げて言った。
「みんなあの世に行っちゃったのか……」
「いやいや、死んでないから! はぐれただけだからな!」
「そうだったのか! なんかごめんな。勝手に勘違いして……でも、はぐれた事は大丈夫なのか?」
「多分……? 大丈夫だと思う」
「どうして? はぐれたのに?」
「向かっている所は同じだから。パーレル王国で会えると俺は思ってる」
「確かに、でもその仲間はパーレル王国の行き方を知ってるのか?」
「仲間は行った事があるみたいだから……大丈夫だと思うよ……?」
「ラーメンは仲間の事を信じているんだな。それなら、大丈夫だと思うよ」
ルシスの方を見ると、難しいそうな顔で何かを考えているようだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます