8月24日の私より

 忘れたくないから書き留めておきます。


 私が「湖珠くんのこと好きだよ」と言ったとき、湖珠くんからの第一声は「やったー」でした。

 誰かに好意を向けられることの喜びなのか、誰かではなく私の好意だからこその喜びなのか図りあぐねて、「嬉しいことなの?」と聞いたけれども、今思えばその質問じゃ何もわからないね。

 湖珠くんが「付き合おっか」と言ってくれたから、それが心の底から嬉しくて、頭の中でぐるぐるしてた疑問も吹き飛んでしまいました。


 湖珠くんは私の肩に触れ、そっと寄せました。湖珠くんの手が私の肩に触れた瞬間、心の距離までもグッと近くに寄ったような気がしました。

――――――でも、なんというか、私も湖珠くんに触れたいと思ったから「こっちじゃない?」と手を差し出したら、ちゃんとそれに応えて手を繋いでくれたことが、もっともっと嬉しかった。


 本当は思い出すだけでも地に足が着かないような、浮いたような心地がします。たぶん、浮かれてるんです。そのうち本当に空回りするから、その時はどうか、間抜けな私を助けて下さい。

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