湖珠くんへ

弥生 菜未

8月23日の私より

 湖珠こだまくんに告白してから、一日が経ちました。思い出す度に喜びと恥ずかしさが込み上げては、その幸せを噛み締めています。


 本当に嬉しい。

 繋いだ手を少しばかり弾ませながら、駅まで歩いたことが脳裏に焼きついています。

 こうも幸せだと、この後耐え難い苦難がやってくるのではないかと不安になります。


 でも、たぶん大丈夫。


 そう思えるのは、湖珠くんがいるから。

 湖珠くんがいつも私の話を聞いてくれるから。

 心強い味方を得られたような気がするから。

 湖珠くんに頼ってもらえるような自分になりたいと思えるから。

 湖珠くんが隣にいるときの私は、ちょっとだけ強くあれるから。


 だから、本当にありがとう。


 伝えられてよかった。伝わってよかった。

 たぶん、自分でも思っている以上に、湖珠くんのことが好きなんだと思います。

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