第50話 勝利

 一方でグローブナーはフィッツロイと握手をした後、シオンら元バイロン所属のメンバーの元に歩み寄った。


 シオンも目じりに少し涙を浮かべて、言った。


「大佐、よく帰ってきてくださいました」


 グローブナーは答えた。


「シオン、また会えてよかった。元気だったか?」

「はい。やれることはやりました。また大佐の指示をいただきたいです」


 グローブナーはにこりと笑って、シオンの頭を撫でた。


 フィッツロイとシュウはコレオイドとの闘いの厳しい状況を三人に伝えた。それを聞いてフェイがコメントした。


「ミユさんがセンチネルを破壊したんですか? すごい。史上初めてかもしれません。それからシードが残り三十体ですか? すごく頑張りましたね。それでしたら何とかなりますよ。ルメールの最新技術をお見せします」


 ルメールでもコレオイドの最近の進化に対して、対策技術開発が進んでいた。


 フェイが説明したのは高強度、多数の武器を備えている最新の戦闘スーツ。それから飛行中の兵士前方に先行して飛び、進行方向をスキャンしながら進み、一帯のコレオイドの存在、動きから最適な武器と防具を半自動的に選択、複数の攻撃・防御を制御するリードスキャナという先導戦闘機器であった。


 翌日からフルメンバーによる最後の作戦が始まった。


 ルメール人はフェイ、ララ、ヒューバック。

 ミュータントはミユ、アイリ、カイト、シュウ、シオンなど

 指揮官としてフィッツロイ、グローブナー


 フェイ、ララ、ヒューバックはルメール人同士の息の合った連携と最先端の武器を使ってコレオイドを次々と排除していった。


 さらにミユは、それを超えたペースでシードを狙い撃った。シオンがシードコレオイドの場所を特定してくれた効果だった。


 アイリ、パニエ、シュウはシオンの手を借りながら、着実に残りのシードを仕留めていった。


 シード退治のペースは倍増し、彼らは二週間足らずで残りのシードを全て退治したのだった。 最後の一週間は24時間、昼夜問わずコレオイドを退治し続けた結果だった。

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