　昨夜は飲み会があり、二十三時過ぎに帰宅した。だいたい飲み会があった日の夜はテンションが上がっているので深夜一時か二時くらいに就寝。

　飲んだ日の翌日はだいたい五時か六時くらいに目が覚める。この体質は母譲りだ。酒を飲むと何故か頭がスッキリとして目覚めが良くなる。

　特になんの予定もなかったので、九時くらいまでゴロゴロしていてアマプラで映画を見ようかと思ったのだが、さっきの頭スッキリはどこへやら、二日酔いのような症状が起きて集中できず。自室に戻って布団に寝っ転がったらそのまま秒で眠りこけ、十一時くらいまでガッツリ寝てました。夢の中でも起きたり寝たりを繰り返す、そんな日曜日の午前中だった。

　私にとって、朝や昼に二時間も眠れるようになったのは大いなる成長だ。というのも、本当につい最近まで、昼寝が全くできない体質だったのだ。

　小さい頃からそうだった。とても早起きで、母や兄弟が起きるよりも先にリビングに行き、仕事へ行く支度をしている父に『シンデレラ』や『ロジャーラビット』、録画していた『あたしンち』や『ヤッターマン』などをテレビで再生してもらっていた。保育園のお昼寝の時間はだいたい目を覚ましてキャッキャしていたのでよく先生から怒られていた。

　その時の名残で、朝に強く、夜は夜更かしせずぐっすり寝てしまう超健康体内時計を手に入れたものの、明るい空間の中で寝るというのがとても苦手だった。体調が悪い時や寝不足な時にベッドに横になってみても、考え事をしてしまったり、カーテンや自室のドアのすりガラスに差し込む明かりが目に入ったりするせいで、全然眠れず余計疲れてしまう。

　そんな私が、最近になって長年できなかった昼寝を難なくできるようになったのだ！！疲れを感じた時にベッドに横になって目を閉じればスっと眠りに入ってしまえる。初めてこんな風に昼寝をした時、なんて素晴らしいんだろうと感動を覚えてしまった。それだけ日常生活で疲れが溜まっている……ということの裏返しでももちろんあるのだが。

　困ったのは、たびたび寝落ちするようにもなったという事だ。仕事から帰ってきてギターを練習している時、休憩がてら横になったら、そのままギターを抱えたまま夜中まで寝てしまったことが何度もある。今までの生活では寝落ちなんて全くありえないことだったのに。中途半端な時間に寝て夜中に起き、慌てて歯磨きやらなんやらを済ませている時のあの気持ち悪さったらない。

　健康的になったのか、それとも前の方が健康的だったのか、ほんとによく分からん体の変化である。