二 幽霊は実在するか/介山の泉
・幽霊は実在するか
日頃から幽霊など存在しないと主張し、さまざまな人物と議論を重ねていたが、誰も彼を言い負かすことができなかった。
あるとき、身なりのよい書生が劉寿を訪ねてきた。最初は
そのうち、話が鬼神(霊魂や神)のことになった。議論の応酬は長く続いたが、ついに書生は反論の言葉を失ってしまった。
書生は苦々しげにうつむいていたが、やがて顔を上げ劉寿を睨みつけて言った。
「貴方はどうしてそうもかたくなに幽霊の存在を否定するのか。ここにいる私こそが幽霊なのですぞ」
そして白目をむき、真っ赤な長い舌を出して(これが幽霊の形相である)姿を消した。
これ以降、劉寿は家に籠もりがちになり、ついには病を得て死んでしまった。
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・
介山の麓に湧き出ている泉は、日照りの年でも枯れたことがない。
土地の者は廟を建てて介山の神を祀っていたが、年月が過ぎて祀る者もいなくなると、泉はひとりでに枯れてしまった。
そこで改めて祭祀を行い、絶やさぬようにしたところ、泉はまた噴きだしてきた。
この祀りは今も続いている。
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