魔女会、さらには家族からも冷遇されている魔女キリシャ。序盤、疎外される苦しみは彼女の在り方や考え方までも蝕んでいて、読み進める度に心が痛みます。
そして、魔女としてのステータス。愛される人数はたった一人。キリシャは悩みます。だって、自分の心に嘘をついて魔女としての矜持、家族からの評価を気にしていたのですから。
そこで登場する使用人、アル。読んでいるだけで、心が痛い。これは是非とも、本編を読んで頂きたい。ネタバレ防止で深くは語れませんが、よき執着愛です。
物語終盤のキリシャとアル、二人のすれ違い。謎が解けた先にある二人の関係性にも、胸がいっぱいです。