第3話 彼女の家にて

眼鏡をかけたロングヘアの女性です。

彼女は莉桜花に近づくと声をかけてきたのです。

「何時も2人で居るけど、お付き合いしているの?」

その質問に莉桜花は笑顔で答えます。

「はい、そうですけど何か?」

莉桜花が答えると、周囲はざわつき始めました。

そんな中、彼女はさらに質問を続けます。

「告白はどちらがしたの?」

それを聞いた莉桜花は美月の方を見つめました。

美月はその視線に気づくと、小さく微笑みます。

そして……2人は見つめ合うと、同時に口を開きました。

「私たちからしました」

その言葉に周りはさらにざわつきます。

その時です、美月が莉桜花に手を差し出したのです。

莉桜花はその手を取ると立ち上がりました。

「行こっか美月」

そう言いながら微笑みかけると、莉桜花もまた笑顔を浮かべました。

2人は手を繋いで歩き出すのでした。

2人が出て行った教室は静寂に包まれていました。

そんな中、ある生徒の呟きが聞こえます。

「いいなぁ……」

2人は下駄箱に着くとそれぞれ自分の靴を取り出し履き替えます。

そんな私と彼女はこのまま学校の裏手へ行くのです。

学校の裏手は山の麓へ繫がり、その道の近くに猫がいたのです。

2人はしばらく歩くと目的地に着きました。

「可愛い……」

そう呟いたのは私です、彼女と私は子猫たちを撫でています。

もう一匹はあまり来ないのですが、あまり人が嫌いではないので綺麗好きな子なのです。

そんな二人を見た例の子が目を丸くしていましたけど、特に気にしていないようです。

陽が傾いてきたので私たちは帰ることにしたんですが、急にお腹の音がなってしまいました。

その音に驚いた子猫たちは、何処かへ走っていってしまいました。

私はお腹が鳴ってしまったのが、恥ずかしくて俯いています。

そうすると彼女が話しかけてきました。

「莉桜花? お腹すいた?」

そんな彼女に私は顔を赤くしながら答えるのでした。

「う、うん……まだ給食しか食べてなくて……」

そうなのです、私たちは早く学校を出たので給食しか食べていません。

そのことを話すと彼女は笑顔で言ったのです。

「私の家にご飯食べに来る? 今、親達居ないから」

その言葉に私は驚きました。

「えっ、いいの?」

私が尋ねると彼女は頷きました。

そして、私たちは彼女の家に行くことになったのです。

2人は手を繋ぎながら歩いていきます。

しばらく歩くと、大きなマンションが見えてきました。

「ここが私の家だよ」

彼女はそう言いながら、マンションの中に入っていきます。

2人はエレベーターに乗り、最上階まで上がると降りてすぐの部屋に入りました。

「入っていいよ」

彼女が言うと、莉桜花は部屋の中に入っていきます。

部屋の中はとても綺麗で、まるでモデルルームのようです。

そんな部屋を見て莉桜花は目を輝かせていましたが、すぐに我に返りました。

「えっと……お邪魔します」

2人はソファーに座ります。

そうすると彼女が話しかけてきました。

「晩御飯何がいい? 何でも作っちゃうよ?」

「え~っと……」

(どうしよう)

私は困ってしまいました。

だっていきなり言われても思いつかないからです。

でもせっかくなので何か食べたいなと思い考え込みます。

しばらく考えた結果、私は答えました。

「パンケーキ食べたいかも」

そう答えると彼女は嬉しそうな表情を浮かべました。

そして冷蔵庫に向かい、材料を取り出すと調理を始めます。

その間、私はそんな彼女の姿をただじっと見ていました。

そして、料理が完成したので受け取ると早速食べ始めることにしたのです。

パンケーキにはたっぷりの生クリームがかかっていました。

一口食べるとふわふわの食感が口の中に広がりました。

とても甘くて美味しいです。

「ほっぺに生クリームがついているね」

そう言いながら、彼女は私の頰についた生クリームを指で掬い取ってくれるのです。

「ありがとう……」

私は照れながらお礼を言いましたが、内心とても恥ずかしかったです。

でも同時に嬉しくもありました。

その後も彼女と楽しく会話しながら食事を楽しんだ後、私は彼女にお礼を言うことにしたのです。

「今日は本当にありがとね」

そうすると彼女は微笑んでこう答えたのです。

「こちらこそ、来てくれてありがとう」

そして、私たちは再び見つめ合うと微笑み合いました。

「あのね、キスしたいな」

「私も……」

2人はゆっくりと顔を近づけていきます。

そして遂に、2人の唇は重なったのです。

「んっ……」

「んむ……」

2人は舌を絡ませます。

お互いの唾液を交換しているかのような激しいディープキスです。

2人の顔はどんどん赤くなっていきますが、それでもまだやめません。

やがて2人は口を離すと見つめ合いました。

そして、再びキスをするのです。

今度は軽く触れるだけの優しいキスでした。

唇を離すとお互いの顔を見つめ合います。

「莉桜花、好きだよ」

「私も大好きだよ、美月」

再びキスをすると抱き合いました。

2人の体は熱く火照っています。

「ねぇ、莉桜花」

彼女が突然名前を呼ぶのでどうしたのかと思っていると、耳元で囁かれました。

「下着姿、見せて欲しいな、いい?」

私はその言葉に一瞬固まってしまいましたが、すぐに理解して頷きました。

「うん……いいよ……」

そう恥ずかしそうに答えます。

そんな私の言葉を聞いて彼女は、微笑みながら言うのです。

「嬉しい! 早く下着姿見せて」

私は少し照れながらも素直に答えるのでした。

「うん……わかった……ちょっと待っててね……」

そう言うと、私は立ち上がります。

そして、ゆっくりとスカートを脱ぎ始めたのです。

その様子を彼女はじっと見つめていました。

恥ずかしいですが、仕方ない事なので我慢です。

やがて下着姿になると、私は恥ずかしさのあまり俯いてしまいます。

そんな私に彼女は興奮した声で話しかけてくるのです。

「可愛いよ、莉桜花」

そう言いながら、彼女は私の事を抱きしめてくるのです。

「本当に可愛いよね、またキスしたくなったよ」

彼女の言葉に私の心臓は、大きく跳ね上がってしまいました。

「ほんと?」

私は嬉しさを隠しきれずに尋ね返してしまったのです。

「本当よ、だからさ……」

そう言って彼女は顔を近づけてきたのです。

(ああ……やっぱり可愛いなぁ)

そんな事を考えてしまっていました。

見つめ合うと唇を重ねるのです。

そして、舌が絡み合います。

お互いの唾液を交換し合っているかのような激しいディープキスです。

顔はどんどん赤くなっていきますが、それでもまだやめません。

やがて口を離すとお互いの顔を見合います。

「莉桜花……好きすぎておかしくなりそう……」

彼女がそう言うと再び唇を重ねてきます。

今度は、触れるだけの軽い口づけでした。

何度も繰り返すうちに徐々にエスカレートしていき、最終的には深い大人のキスをしていたのです。

長い時間をかけて唇が離れると糸を引きます。

それがまたエロティックな雰囲気を醸し出しており、とても愛らしい光景となっていました。

そんな状態が続いた後、ようやく落ち着きを取り戻した私は服を着て元の状態に戻しました。

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