第四十話
私はオキギ君が作ってくれたサワラの
そうして私はホビットたちを集めて、パンの作り方を説明した。私がここでも作れると思う、パンの作り方を。それは小麦粉を水でこねて、それを焼くだけだ。
本当はイースト
するとオキギ君は、
「うーん……。水を使うとなると、川の近くで作った方がいいのかな?……」
うんうん、さすがオキギ君。実は私も、そう思っていた。だから小麦粉を持って
その
なので私は、考えた。うーん、これは
と私が
「どうしたんですか、リーネさん? 何か、悩み事ですか?」
「うん、ちょっとね。沖に出てブリを釣りたいんだけど、そのための小舟が無いんだよねえ……」
すると少し考える表情になったオキギ君は、話し出した。
「それじゃあ、
うーん、なるほど。でも丸太じゃあ、ちょっと不安定だなあ……。と考えていると、私はひらめいた。そうだ! それなら丸太を
なので私は、森の中に入った。するとイカダにする、手ごろな太さの木も
「風の
すると
更にホビットたちに手伝ってもらって、イカダを海に出した。私はイカダの後ろに右手を入れると、水の魔法を唱えた。
「水よ、我が意思に
そして右手を持ち上げるとイカダの後ろの海水が持ち上がり、イカダを少し前進させた。うん、イケる。そして私は水の魔法を使い続けて、イカダを前進させ続けて沖に出た。
よーし。今度こそブリを釣ってやる! 私は
「魚たちよ、この
すると少しして、魚が釣れた。それは七十センチくらいの大きさで、上部は青色で下部は銀色だった。そして上部と下部の間に、横に黄緑色の線が見えた。魚の
「やったー! 八○○万ゴールド、いや、ブリをゲットー!」
「おーい、皆ー! ブリが釣れたよー! 皆で食べようよー!」
そうして私はホビットたちと、ブリの
私は、そんなホビットたちを見て決めた。よし。もう一匹、国王に渡すブリを釣ったら人間の国に帰ろうと。ここはホビットの国だから、人間の私がいるべき場所じゃない。
それにもうホビットの皆に色々教えたから、私がいなくなっても
だから私はイカダで沖に出てもう一匹ブリを釣ってくると、オキギ君に声をかけた。
「ちょっといいかな、オキギ君」
「はい。何でしょう?」
「ちょっと私に、ついてきてくれないかな」
「はい。いいですよ」
そして私は森の中の、
オキギ君をここに連れてきたのは、理由がある。それは何か、
「今ままでありがとう、オキギ君。おかげで、ブリを釣ることができたよ。だから私はもう、人間の国に帰るよ」
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